
フィーネとイゼッタは、王都へと帰還しました。しかし、そこでフィーネを待っていたのは、息を引き取った父の姿でした。悲しみをこらえて、フィーネは次期大公としてゲルマニア帝国からエイルシュタットを守るために動き始めました。
前回のイゼッタの活躍で、一部のゲルマニアの侵攻は食い止められました。しかし今だゲルマニアは、別の2方面からもエイルシュタットに侵攻しようとしています。前線の兵士が動揺するのを防ぐために、大公の死はしばらく伏せられることになりました。そしてフィーネの即位の儀式と共に、その死が伝えられることになりました。
イゼッタが魔力でゲルマニアを撃退したことに、シュナイダー将軍たちは懐疑的です。しかし、前線で実際にイゼッタの戦いぶりを目撃したハンスが、その力を保証したのでした。それでようやくシュナイダー将軍たちは、イゼッタを戦力の一部として認識したのでした。
しかしフィーネは、イゼッタにそこまでの危険を背負わせることを躊躇っていました。しかしフィーネの思いとは別に、イゼッタの力を利用する方向で話は進みます。前線では無敵の力を見せたイゼッタですが、どこでもあれだけの力を使えるわけではありませんでした。魔力の源となっているのは、レイラインと呼ばれる地中に走る力の流れでした。それはどこにでもあるわけではなく、ある場所では強く、またある場所では全く存在しないのでした。
イゼッタは、このレイラインのない場所では魔力を使うことができません。エイルシュタットにはしる詳細なレイラインは、旧都の城の地下に記録として残されていました。これがあれば、この先エイルシュタットの防衛にも役立ちそうですね。
それから、どうしてイゼッタがフィーネのために、ここまで尽くすのかも語られました。かってイゼッタは、放浪の民だったために放火犯として疑われて、近隣の住民に虐殺されそうになったことがありました。その時、身を挺してイゼッタを救ってくれたのが、フィーネだったのです。それ以来、イゼッタは自分の命はフィーネのために使うと誓っていたのでした。
そしてフィーネの即位と、白き魔女としてイゼッタが国民の前に現れる日がやって来ました。補佐官ジークの進言により、イゼッタの力を広く国内外に喧伝することが決定したのです。未知の力があることでゲルマニアを牽制し、他の周辺諸国の協力を取り付け、味方の士気を高める狙いがありました。
即位を前に、フィーネは今一度イゼッタにその覚悟を問いました。しかし、イゼッタに迷いはありません。イゼッタの願いは、フィーネが前線の兵士たちに言った、誰もが明日を選べる世界を作ってくれることでした。それはエイルシュタット一国にとどまるものではなく、全世界がそうなって欲しいという壮大な願いでした。
そんなイゼッタの思いを知ったフィーネは、この身が潰えるまでその目的に向かって力を尽くすと誓うのでした。
王都に帰還してきたこともあって、今回は一気にエイルシュタット側の登場人物が増えましたね。その中では、イゼッタの親衛隊長のビアンカ、フィーネのお世話をすることになったメイドのロッテ、フィーネの家庭教師のエルヴィラがこれからどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
最終更新日 : 2022-10-30
終末のイゼッタ「第4話 魔女の秘密 Das Geheimnis der Hexe」に関するアニログです。 …
2016/10/30 16:38 anilog