
このところ1〜2年に1冊という緩やかなペースでの出版ですが、このゆったりさがこの作品に合っている感じですね。
今回も11編の短編が収録されていました。今回はアリスカフェのお姉さんたちや、知世ちゃんのいとこの強君も久々に登場しました。
どのお話もいろいろなものを心の中に残してくれましたが、その中でもフラダンスを習っているお姉さんの物語「ホワイト プルメリア」、旦那さんを亡くした女性の物語「グレート ボヤージュ」、知世ちゃんのひいお祖母さんが登場する「ハーティー グリーティング」、知世ちゃんが乗馬を体験する「ポニー アイランド」、丹沢さんという若い編集者の物語「ジェントル レイン」あたりが特に気に入りました。(^^)
その中でも「ポニー アイランド」で語られた知世ちゃんの夢、「いつか白馬に乗った王女サマになって、お父さんがピンチの時に風のように駆けつけて、悪い奴らを蹴倒してやる」には大笑いしてしまいました。
一瞬、「少女革命ウテナ」を思い出しましたが、知世ちゃんの場合は王子様になりたいのではなく、あくまで王女様のまま、お父さんを助けに颯爽と駆けつける・・・なんですね。(^^;
最終更新日 : 2022-10-30