結城中佐の正体を探ろうとする、英国人記者のアーロン・プライスの視点からのお話でした。
英国の新聞記者として日本に滞在しているアーロン・プライスは、D機関とそのスパイマスターである結城中佐について知ろうとしました。しかし、D機関という組織が存在するらしいことと、結城中佐の名前まではわかっても、それ以外は全く謎に包まれていたのでした。
そんな中、プライスはある情報を手に入れました。かって陸軍幼年学校に在籍した有崎晃という少年のことです。
その少年の詳細も、謎に包まれていました。夫人を亡くし、子供もいなかった有崎子爵は、ある日1人の少年を屋敷に連れてきました。その少年が、有崎晃となったのです。
有崎子爵は、少年にあらゆる知識を教え込みました。語学や数学、音楽、そして武道です。武道の稽古は、有崎子爵自身が行い、それは一歩間違えれば命を落としかねない危険なものでした。しかし、少年はそれを易々とこなしてみせたのでした。
そして晃は、陸軍幼年学校へと入学しました。入学時の成績は、トップでした。しかし、その後のある事件が元で、晃は学校から追われることとなったのです。それは晃と、彼を憎む複数の生徒との暴力事件でした。多勢に無勢の戦いでしたが、晃は彼らを易々と撃退しました。しかし、その攻撃方法が問題視されました。晃は勝つために手段を選ばなかったのです。
こうして晃は、学校から去ることになりました。その後、晃はイギリスへと渡りました。そして有崎子爵の葬儀の時だけ、日本に帰国しました。その頃には、彼はイギリスで侯爵という身分を手に入れていたのでした。しかも、英国の有名なスパイマスターの弟子でもあったようです。
プライスは、さらに結城中佐を調べようとしますが、仲間に情報を無電で伝えているところを憲兵隊に踏み込まれてしまいました。逮捕されたあとも、プライスは頑としてスパイであることを認めません。しかし、愛する奥さんに危害が及ぶことを仄めかされた時、プライスは死を覚悟したのでした。
そこへ突然、保釈の命令が下りました。何が何だかわからないプライスは、その後の有崎晃の消息を追いかけました。
そしてプライスは、ドイツとの戦いに従事して、毒ガスの犠牲となり植物人間状態になってしまった晃と対面することになったのでした。
その時、プライスは大切にしていた結婚指輪がなくなっていることに気づきました。その中には、彼の協力者のリストが仕込まれていたのです。今回のD機関の目的は、彼からそれを奪うことだったようです。そしてプライスがこれまで追いかけてきた、有崎晃の過去は結城中佐によって巧妙に作り上げられたものでした。最初から最後まで、プライスは完全に結城中佐の手の上で踊らされていたようです。
今回は、結城中佐の正体を追うという、なかなか興味深いお話でした。有崎という名前は、読み方を変えれば「ゆうき」と読めるとか、有崎子爵のD機関での教育を思わせるかのような徹底した教育、英国のスパイマスターとのつながり、これらは全て架空のものなのでしょうか。それとも、その一部には真実も隠されているのでしょうか。
英国の新聞記者として日本に滞在しているアーロン・プライスは、D機関とそのスパイマスターである結城中佐について知ろうとしました。しかし、D機関という組織が存在するらしいことと、結城中佐の名前まではわかっても、それ以外は全く謎に包まれていたのでした。
そんな中、プライスはある情報を手に入れました。かって陸軍幼年学校に在籍した有崎晃という少年のことです。
その少年の詳細も、謎に包まれていました。夫人を亡くし、子供もいなかった有崎子爵は、ある日1人の少年を屋敷に連れてきました。その少年が、有崎晃となったのです。
有崎子爵は、少年にあらゆる知識を教え込みました。語学や数学、音楽、そして武道です。武道の稽古は、有崎子爵自身が行い、それは一歩間違えれば命を落としかねない危険なものでした。しかし、少年はそれを易々とこなしてみせたのでした。
そして晃は、陸軍幼年学校へと入学しました。入学時の成績は、トップでした。しかし、その後のある事件が元で、晃は学校から追われることとなったのです。それは晃と、彼を憎む複数の生徒との暴力事件でした。多勢に無勢の戦いでしたが、晃は彼らを易々と撃退しました。しかし、その攻撃方法が問題視されました。晃は勝つために手段を選ばなかったのです。
こうして晃は、学校から去ることになりました。その後、晃はイギリスへと渡りました。そして有崎子爵の葬儀の時だけ、日本に帰国しました。その頃には、彼はイギリスで侯爵という身分を手に入れていたのでした。しかも、英国の有名なスパイマスターの弟子でもあったようです。
プライスは、さらに結城中佐を調べようとしますが、仲間に情報を無電で伝えているところを憲兵隊に踏み込まれてしまいました。逮捕されたあとも、プライスは頑としてスパイであることを認めません。しかし、愛する奥さんに危害が及ぶことを仄めかされた時、プライスは死を覚悟したのでした。
そこへ突然、保釈の命令が下りました。何が何だかわからないプライスは、その後の有崎晃の消息を追いかけました。
そしてプライスは、ドイツとの戦いに従事して、毒ガスの犠牲となり植物人間状態になってしまった晃と対面することになったのでした。
その時、プライスは大切にしていた結婚指輪がなくなっていることに気づきました。その中には、彼の協力者のリストが仕込まれていたのです。今回のD機関の目的は、彼からそれを奪うことだったようです。そしてプライスがこれまで追いかけてきた、有崎晃の過去は結城中佐によって巧妙に作り上げられたものでした。最初から最後まで、プライスは完全に結城中佐の手の上で踊らされていたようです。
今回は、結城中佐の正体を追うという、なかなか興味深いお話でした。有崎という名前は、読み方を変えれば「ゆうき」と読めるとか、有崎子爵のD機関での教育を思わせるかのような徹底した教育、英国のスパイマスターとのつながり、これらは全て架空のものなのでしょうか。それとも、その一部には真実も隠されているのでしょうか。
最終更新日 : 2022-10-30
Re: タイトルなし * by 横溝ルパン
こんにちは。お久しぶりです。
スパイは相手から情報を引き出しても、自分の情報は表に出さないようにするものなのでしょうが、それでも結城中佐がどんな生い立ちや経歴を持っているのか気になりますね。(^^;
それからジョーカーゲームの主題歌ですが、曲の演奏はけっこう気に入っているのですが、ヴォーカルの方の歌い方がちょっと自分の好みではないかも。(..;
スパイは相手から情報を引き出しても、自分の情報は表に出さないようにするものなのでしょうが、それでも結城中佐がどんな生い立ちや経歴を持っているのか気になりますね。(^^;
それからジョーカーゲームの主題歌ですが、曲の演奏はけっこう気に入っているのですが、ヴォーカルの方の歌い方がちょっと自分の好みではないかも。(..;
今回はダブルジョーカーよりも結城中佐がおいしい立ち位置だったような気がします。
ジョーカーゲームのような視聴者によって解釈が変わる作品には主題歌はないほうがいいと思っていましたが、動画サイトでOPを聞いてまぁいいかと思いました。