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2015-04-12 (Sun) 10:06

ジェイン・エア(下)/C.ブロンテ

ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫)シャーロット・ブロンテの「ジェイン・エア(下)」を読み終えました。

ロチェスターが愛している人は、同じ階級の女性ではありませんでした。真に心と心がつながっていたのは、ジェインだったのです。ロチェスターから愛の告白を受けたジェインは、ロチェスターとの結婚を承諾しました。全ては順調に進んでいるように見えましたが、ロチェスターには大きな秘密がありました。

それはなんと、2人の結婚式の日に明らかになったのです。ロチェスターは、若い頃に外国に出かけて、そこである女性と結婚していたのです。その女性は、狂人でした。そのことをジェインに隠したまま、ロチェスターはジェインと結婚しようとしていたのでした。それを知ったジェインは、妻のある人とは結婚できないとソーンフィールドから逃げ出したのでした。

とはいえ、ジェインには頼れる身寄りもありません。手持ちのお金もなく、ジェインは餓死寸前です。そんなジェインを救ってくれたのは、ダイアナとメアリという姉妹でした。そこで手厚い介護を受けたジェインは、元気を取り戻しました。そして姉妹の兄で牧師のセント=ジョンの助けを得て、近隣の農家の娘たちに勉強を教える仕事を得たのでした。

そして驚くべき事実・・・というよりかなり都合のいい事実が明らかになりました。(^^;
なんとジェインと、ダイアナ、メアリは、遠縁の従姉妹だったのでした。そして彼らの叔父が亡くなって、大金が残されていました。しかし、その遺産は、叔父の遺言でジェイン1人が相続することができたのでした。
2万ポンドという大金を得たジェインですが、彼女はそれをダイアナやメアリ、セント=ジョンと公平に分けました。生活が苦しくて、家庭教師として働かなければならなかったダイアナたちは、このお金に救われたのでした。

そんな中、セント=ジョンがジェインに、自分と結婚して宣教のために一緒にインドに行って欲しいと言い出しました。しかし、彼にはジェインに対する愛は全くありません。彼が必要としていたのは、困難に直面しても立ち向かう力と、聡明さを持った女性だったのでした。それを察したジェインは、セント=ジョンの申し出を断りました。しかし、彼は執拗に神のために尽くせとジェインを誘います。

しかし、ジェインの心の奥には、ロチェスターへの思いが消えていませんでした。思い悩むジェインは、ある日自分を呼ぶロチェスターの声を聞いたような気がしました。そしてジェインは、もう一度ロチェスターに会うためにソーンフィールドを訪れたのでした。しかし、そこにあった屋敷は火事で焼け落ちて、廃墟だけが残されていました。

近所の住民から事情を聞いたジェインは、ロチェスターの狂った妻が屋敷に火をつけたこと。そんな中、ロチェスターが屋敷の使用人や妻を助けようと努力したこと。そして、その時にロチェスターが重傷を負い、失明してしまったことを知ったのでした。ジェインはすぐさまロチェスターの元へと向かいました。そこにいたロチェスターは、かっての生気を失っていました。ジェインは、そんな彼の力になりたいと心から望みました。

2人が離れている間にも、ジェインとロチェスターの間の思いは変わることがありませんでした。そしてジェインは、ロチェスターと結婚することを決意したのでした。こうして2人は、大きな困難を乗り越えて、ようやく一緒になったのでした。

前巻を読んでから時間が経ってしまいましたが、物語としては前巻の方が面白かったです。下巻の最初の方は、ジェインとロチェスターのラブラブぶりが続いて、ちょっとげんなりしました。(^^;
ロチェスターの秘密が明かされて、ジェインが彼の元を去ってから物語は面白くなりましたが、そこでもジェインはセント=ジョンという男に利用されそうになります。作中では、このセント=ジョンが一番嫌いな人物でした。

宗教的な情熱や忍耐力は素晴らしいのですが、彼は神様の方しか見ていません。個人的に、信心はそれぞれの心に秘めて己を律するためのもので、他人を服従させるものではないと思っているので、セント=ジョンのように神の名のもとに服従を強要し、それに従わないのは罪だと考えるような人は好きになれません。

物語全体としては、自らの手で運命を切り開いていくジェインは魅力的だと思いました。ただ、ロチェスターの元を逃げ出したジェインがたどり着いたのが、遠縁の従姉妹のところだったり、運良くお金持ちの叔父さんが亡くなって大金を得たりという都合のいい展開にはがっかりしました。(^^;

最終更新日 : 2016-04-22

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