![プリンセスチュチュ 1(un)<初回限定バレエ音楽収録CD付> [DVD]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B00007B8XW.09.TZZZZZZZ.jpg)
物語は、岸田今日子さんのナレーションによって始まります。お話の中では、バレエが重要な役割を果たします。昔話にあるような、楽しいけれどどこかおどろおどろしくて怖い雰囲気も魅力的です。
金冠学園でバレエを学ぶ女の子・あひるが物語の主人公です。あひるは、明るくて元気な女の子ですが、おっちょこちょいなのが玉に瑕です。そんなあひるの憧れの人は、みゅうと先輩です。みゅうとと一緒にパ・ド・ドゥを踊ることができたら、死んでもいいとさえ思っています。
この第1話で、あひるは2度「死んでもいい」というセリフを言うのですが、最初に視聴した時、死という言葉を軽々しく口にするあひるに、少し反感を持ったことを覚えています。
早朝に鳥たちに餌をやったあひるは、寝坊して遅刻したと勘違いして学園に向かいます。そこであひるは、1人で踊っているみゅうと先輩の姿を目撃するのでした。みゅうとを見て動転したあひるは、転びそうになりました。それをみゅうとが助けてくれました。しかし、それが原因でみゅうとは足首を捻挫してしまうのでした。
そして、みゅうとと同室のふぁきあ先輩が登場します。こちらは、完全にあひるのことを見下しています。そればかりか、みゅうとのことを束縛している悪役のように見えます。そんなふぁきあに腹を立てていたあひるは、みゅうとに助けてもらったお礼を言うことさえできなかったのでした。
放課後、あひるは男子寮にみゅうとの様子を見に行きますが、あっさりとふぁきあに追い返されてしまいました。そこであひるは、翌朝ふぁきあが登校した後で、みゅうとに会ってお礼を言おうとするのでした。ところが、みゅうとはカラスに襲われそうなカナリアのヒナを助けようと、部屋の窓から身を乗り出しています。このままみゅうとが窓から落ちたら、死んでしまいます。
ここで、あひるの力が隠されていた力が発動します。胸のペンダントが光ると、あひるはプリンセスチュチュに変身してみゅうとを助けたのでした。第1話の最大の見所は、この変身シーンとそれに続くプリンセスチュチュの回転によって生み出される大量のお花です。BGMとして流れる、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の「花のワルツ」と、画面の連携が素晴らしいです!
窓から落ちたみゅうとは、チュチュが作り出したお花のクッションの中に落ちました。そのおかげで、みゅうとは助かったのでした。自分を助けたくれたチュチュに、みゅうとは名前を尋ねます。しかし、チュチュはみゅうとに名前を告げずに立ち去ってしまいました。
そして、プリンセスチュチュとあひるの大きな秘密が明らかになります。なんと人間の女の子だと思っていたあひるは、首からさげたペンダントの力で変身していた、本物のただのアヒルだったのでした!
この作品の主人公・あひるの声を演じるのは、加藤奈々絵さんです。加藤さんのことはこの作品に出会うまで知りませんでしたが、この独特なアヒル声を聞けば、あひるを演じられるのは彼女しかないと思えます。
そして、第1話では顔見せ程度の登場でしたが、あひるのライバルでもあり友人でもある、るうちゃんを演じているのが、今では紅白でもお馴染みの水樹奈々さんです。水樹さんのことを知ったのも、この作品がきっかけでしたが、放映当時はまさかこんなに有名になるとは思いもしませんでした。(^^;
そしてOP&ED主題歌を歌われているのが、故人となられた岡崎律子さんです。(;_;)
岡崎さんの歌は、アニメ「フルーツバスケット」の主題歌を聞いて、その心に染みいるような歌声が魅力的だなあと思いました。なので「プリンセスチュチュ」の主題歌を担当されていることを知った時は、本当にうれしかったです。
最終更新日 : 2022-10-30