
竹内さんの本は、以前読んだ「99.9%は仮説」も面白かったのですが、この本では名著として知られている「いかにして問題をとくか」を踏まえた問題解決手法が語られています。
読み始めるといきなりフェルミ推定の考え方が紹介されていて、ちょっと引いてしまいますが、とりあえずはそんな手法があるということだけ記憶に留めて、読み進めてしまっても問題はないと思います。
その後も、最小二乗法、モンテカルロ法などが紹介されていきますが、それぞれの手法について詳しく解説されているわけではないので、もっと詳しく知りたい方は別の本を参照された方がいいと思います。
というわけで、ざっくりと推定する手法の本ではあるのですが、説明の方もざっくりしていましたので、読み物としては楽しくても、これ1冊で何かがわかるという本ではないと思います。またポリアの「いかにして問題をとくか」が所々に引かれていますが、これは別になくてもよかったと思いました。
それで思い出しましたが、ポリアの「いかにして問題をとくか」ですが、名著と言われながらもこの本もそれほど読みやすい本ではないと思います。内容的な難しさもありますが、それ以上に印刷が古くさくて非常に読みにくい本だと思いました。版元はどうしてもっと読みやすい形に改めたものを発売しないのか不思議です。
最終更新日 : 2022-10-30