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2014-11-04 (Tue) 18:23

キマイラ 9 玄象変/夢枕 獏

キマイラ9 玄象変 (ソノラマノベルス)4年前に買ったまま積読状態だった^^;、「キマイラ9 玄象変」をようやく読み終えました。先日、この続きの「鬼骨変」が発売されたことを知ったのですが、そのおかげで「玄象変」を読んでないことを思い出しました。

このお話の前の物語は、ハードカバー版として発売された「キマイラ」シリーズで読み直して以来です。その時には、これからはキマイラ・シリーズはハードカバーが先行して発売されると言っていたのに、実際には出版先も変わり、ソフトカバーでの刊行となりました。

そして個人的に一番がっかりしたのが、それまでイラストを描かれていた天野喜孝さんから、寺田克也さんにイラストが変わっていたことです。この作品の魅力の1つは、恐ろしさの中にある美しさを描き出した天野さんのイラストにあると思っていましたので、この変更は本当に悔しいです。

そんなこともあって、あまり乗り気がせず読み始めることができませんでした。この巻では、それまで続いてきた西域での物語がようやく一区切りがつきました。そして、なぜ久鬼玄造がキマイラに執着するのかも明らかになりました。それから、今まで謎の存在だった狂仏の秘密も少し明らかになりました。彼らはキマイラ化した者と、特殊な高音域を使って話をすることができるのでした。

今回のメインは、馬垣勘九郎を殺した金髪の男と、馬垣勘九郎の息子である勘十郎との戦いでした。勘九郎と勘十郎の親子関係も、かなり壮絶なものでした。幼い頃から勘十郎は、勘九郎から人殺しの技を教えられて育ちました。しかし、勘十郎が強くなるにつれ、父である勘九郎に殺されるという思いが強くなりました。そこで勘十郎は、勘九郎の前から消えて密かに修行を積んでいたのでした。

そして勘九郎を倒す自信をつけた勘十郎は、既に勘九郎が殺されたことを知るのでした。その相手と、勘十郎は戦うことになります。しかし、それは敵討ちなどではなく、純粋に勘十郎自身が強い者と戦いたいという気持ちを抑えきれなくなったからでした。そして勘十郎と、その場にいた玄造は、人が人でないものに変貌するキマイラを目撃することになったのでした。

こうして西域の話は終わり、物語は再び現代に戻りました。玄造の元に、南アルプスで牛を襲っているのが麗一らしいという情報が入りました。麗一を捕獲するために、玄造たちは南アルプスへと向かいました。しかし、そこにはボックや三蔵に敗れた龍王院弘の姿がありました。龍王院は、そこで狂仏と出会いました。そんな2人の前に、キマイラ化した麗一が現れたのです。龍王院は麗一に喰らわれそうになりましたが、ギリギリのところで、これまでに習い覚えた技が彼を救いました。そして狂仏がいることを知った麗一は、その場から立ち去ったのでした。

本当に久々のキマイラでしたが、以前と比べるとちょっとパワーが落ちたかなと感じました。また、時折登場人物の名前が間違っているのも気になりました。(例:P.138 「わたしは、勘十郎さんと会って話をした・・・」は、勘十郎は殺された父親のことを語っていますので、会ったのは勘十郎ではなく勘九郎ですね)
登場人物が多いので、校正する人も混乱しているのかもしれませんが、もう少ししっかりチェックして欲しいと思いました。

最終更新日 : 2022-10-30

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