
子ライオンのジョニーは、最近本が読めるようになりました。そんなジョニーのために、お母さんライオンは「The Little Lion」という赤ちゃんライオンを主人公にした本を買ってきてくれました。やがてお父さんとお母さんは、狩りに出かけることになりました。その間、ジョニーは本を読みながら、2人の帰ってくるのを待っています。
こうしてジョニーは、「The Little Lion」を読み始めました。その本の主人公は赤ちゃんライオンのオスカーでしたが、なんとジョニーと同じく、両親が狩りに出かけてしまいます。その間は1人で遊んでいなさいと言われたオスカーでしたが、オスカーは言いつけを破って外の世界へと飛び出してしまうのでした。
外の世界は、オスカーの知らないものでいっぱいでした。やがてオスカーは、おなかが減ってきました。でも狩りの仕方を知らないオスカーは、食べ物を手に入れることができません。あちこちさまよううちに、オスカーは冷たい川へとやって来ました。オスカーは喜んで泳ぎ始めます。しかし、そこには恐ろしいワニが、オスカーを食べようと狙っていたのでした。
ギリギリのところで、オスカーはワニの存在に気がつきました。ワニに怯えたオスカーは、闇雲に走り続けます。そうしてオスカーは、見たこともない場所へとやって来てしまったのでした。そんな時、また何かが近づいてくる気配がしました。オスカーは怖くなって目を閉じてしまいますが、それはなんとオスカーのお父さんとお母さんでした。
2人はオスカーが言いつけを守らなかったことをしかりました。お母さんは夕食抜きで寝なさいと言いましたが、お父さんが今日はいっぱい獲物が捕れたからと、夕食が終わったらすぐに寝るように取りなしてくれました。そのおかげでオスカーは、おいしいお肉を食べてから寝ることができたのでした。
ジョニーが本を読み終えた時、両親が帰ってきました。お父さんとお母さんは、ジョニーに1日何をしていたのか尋ねました。そこでジョニーは、本に書かれていたことを伝えました。お父さんたちは驚きましたが、やがてそれは本の内容だとわかって笑うのでした。そしてジョニーも、オスカーと同じく、おいしいお肉を食べてから眠りました。でも、言いつけを守ったジョニーは、夕食後もずっと両親と過ごしたのでした。
物語自体はシンプルなのですが、ジョニーが読んでいる本の内容が、そのまま物語に登場するのが面白かったです。(^^)
YL 0.9〜1.2
総語数 1179語
最終更新日 : 2014-09-15