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2014-08-25 (Mon) 19:41

八月の六日間/北村 薫

八月の六日間北村薫さんの「八月の六日間」を読み終えました。女性編集者が山登りをするお話です。

この本を読む前に、山登りの小説だと知って、北村さんと山登りが今ひとつ結びつかず、どんなお話になるのか恐る恐る読み始めました。最初こそ戸惑いましたが、そこはやはりいつもの北村薫ワールドが待っていてくれて、一安心しました。

この本には、表題作を含めて5本の連作短編が収録されています。主人公の女性編集者の名前は明らかにされておらず、"わたし"としかわかりません。北村さんで"わたし"といえば、円紫さんシリーズの"わたし"を思い浮かべましたが、この作品の"わたし"はそれとは別人だと感じました。

友人に勧められて、"わたし"は30代から山歩きを始めました。そして今では、1人で山に行きます。現実の世界でも、このところ山ガールなる存在が注目されているようですが、"わたし"もそんな1人みたいです。
物語は山歩きの準備から始まり、ゆるゆると進んでいきます。どんなものを山に持って行くのか、けっこう詳細な描写もあって意外でした。もしかして、北村さんも山歩きをされるのかな。

そうして主人公は、いろいろなルートを歩きます。その裏側で、ゆったりと時が流れているのがいい感じでした。最初は副編集長だった主人公は、お話の途中で編集長へと出世します。過去には上司とやり合ったこともあるけっこう強い女性みたいですが、出世しても山歩きは続けています。

これまで登山小説というと、夢枕獏さんが描かれるようなストイックな世界というイメージがありましたので、普通の人でもがんばればいけそうな登山は逆に新鮮でした。基本的にインドア派の私ですが、この本を読んでいたら山歩きがしてみたくなって困りました。(^^;

最後に、作中で富山にあるアニメ制作会社に主人公が立ち寄ろうかと思う場面がありますが、これってP.A.WORKSのことですよね。普段アニヲタで得することはあまりないですが^^;、ここを読んだ時はちょっと得した気分でした!

最終更新日 : 2014-08-25

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