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2014-08-23 (Sat) 21:49

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上 春樹

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み終えました。とても話題になった「1Q84」は私の好みに合わなかったので、久しぶりの村上作品でした。

主人公の多崎つくるは、東京に暮らす36歳の独身男性です。昔から鉄道の駅に興味があった彼は、工科系の大学に進み、鉄道会社へと就職して希望する仕事に就くことができました。そんな彼には、高校時代にとても仲のよい5人の仲間がいました。アカ、アオ、シロ、クロを名前にもつ友人たちに対して、つくるは名前に色がありません。それを理由にからかわれることもありましたが、彼らはかけがえのない友人同士だったのでした。

ところが、つくるが東京の大学へと進み、名古屋に残った彼らとは疎遠になってしまいました。そしてつくるが20歳になった時、彼らは突然つくるとの関係を断ち切ったのでした。その理由は、いまだにわかっていません。かけがえのないものを突然失い、つくるは死ぬことさえ考えました。しかし、その苦しい時期を乗り越えて、つくるは生き抜いたのでした。

それはつくるが、灰田という年下の友人を持ったことも影響していました。その友人は、つくるの前に突然現れて、そして同じように突然消えてしまいました。つくるの手元には、灰田が持っていたリストの「巡礼の年」のLPだけが残されたのでした。

そして今、つくるには沙羅という年上の恋人がいます。その沙羅に、過去を話したつくるは、その理由を確かめるべきだと勧められました。その言葉に従って、つくるは16年ぶりに友人たちの元を訪れることになるのでした。そして、その過程でつくるは思いもよらない過去を知ることになるのでした。

読んでいる途中はそれなりに面白かったですが、結末はちょっと拍子抜けでした。主人公のつくるは、自分はからっぽの中身のない人間だと言っていますが、財政的にも恵まれている上に、進学も就職も順調。孤独だというわりに、過去には沙羅以外の恋人がいたこともあります。
これだけ恵まれていて、何をうじうじ悩むことがあるんだ〜と言いたくなることもありましたが^^;、人の心はさまざま。傍目には恵まれているように見えても、本人が満足しているかはまた別ですからねえ。

リスト:巡礼の年(全曲)というわけで、作品の内容は今ひとつだったのですが、作中にたびたび登場するリストの「巡礼の年」という音楽がとっても気になりました。そこで、つくると同じくラザール・ベルマンの「巡礼の年」のCDを聴いてみました。3枚組のピアノ曲で、なかなかボリュームがありましたが、こちらはかなり好みでした。この音楽と出会えただけでも、この本を読んだ価値はあったかも。(^^)

最終更新日 : 2014-08-23

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