
今回は、僕・テトラちゃん、ユーリ、ミルカさんが三角関数に挑みます。サブタイトルが丸い三角関数となっていて、なんで三角なのに丸いんだろうと思ったら、それが見事に本編の中で説明されていて驚きました。学生時代に三角関数を習った時は、それがなんであるか理解するのではなく、どうやったら問題を解くことができるかしか考えていませんでした。今回この本を読んだことで、初めてその背後にある考え方を知ることができました。
とはいえ、三角関数は学生時代にも苦手だったので、これまでの数学ガールの秘密ノート・シリーズの中では一番読み進むのに苦労しました。本編の中でテトラちゃんも言っていますが、手を動かして実際にグラフや図を描いてみることが大切なんだと思い知りました。
いつものように、本編は一番基本的なところから始まって、じょじょに難しい内容になっていきます。その中でちょっと残念だったのは、第5章でミルカさんが回転行列の説明をする部分でした。それまでずっと三角関数の話だったのに、いきなり行列の話が登場します。それだけでも戸惑っているのに、行列の説明があまりないまま回転行列の話になったので、その後の内容が今ひとつ頭に入ってきませんでした。
数学ガールの秘密ノート・シリーズでは、数学ガール・シリーズよりも内容が簡単になっているので、ミルカさんの出番が少なくて鬱憤がたまっているのかも!?と思ってしまいました。(^^;
それから今回は、本編の中で何度もポリアの「いかにして問題をとくか」が引用されていました。この本、持っているのですが、読みづらくていまだにきちんと読み終えていません。でも今回、そのエッセンスを知ることができてよかったです。
最終更新日 : 2022-10-30