日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆

Top Page › 読書 › 眉村 卓 › いいかげんワールド/眉村 卓
2014-04-19 (Sat) 20:26

いいかげんワールド/眉村 卓

いいかげんワールド眉村卓さんの「いいかげんワールド」を読み終えました。

作家で大学の講師もしていた福井一男(以下、著者)は、かって大学の教え子であった若葉快児から手紙をもらいました。その手紙には、異世界に行く方法を見つけたから協力して欲しいと書かれていました。半信半疑のまま快児に必要なお金を貸して、異世界に行くことに協力した著者は、なぜか快児と一緒に異世界に行ってしまったのでした。

その世界は、若葉快児が自分のイメージで作り出したカイジ・ワールドと呼ばれる世界でした。カイジは、その世界を統一するために動き始めました。最初は著者も一緒に行動していたのですが、あるとき洪水に巻き込まれてカイジと離ればなれになってしまいました。

しかし著者は、それはそれと諦めて、空を飛ぶ不思議な猫・サンカクと著者が魔法で生み出したらしいロボット1号と共に生活を始めるのでした。平和な日々が続いたある日、著者たちのところに反カイジ軍がやって来ました。彼らの住んでいる砦を、反カイジ軍に差し出せというのです。これを受け入れられない著者たちは、反カイジ軍と戦うことにしたのでした。

一応異世界を舞台にした作品なのですが、著者の性格もあってか、かなり大ざっぱな世界観の作品です。そして作品の根底には、老人の達観が感じられました。著者は何度かカイジ・ワールドについて考えようとしますが、判断するための材料が何もないため考えることができません。それ以来、著者は何か異常なものを目にしても、そういうものだと受け入れるようにしたのでした。

作品の雰囲気は、かって親しんだ紛れもない眉村ワールドなのですが、主人公の視点は現在の眉村さん自身の心情を濃厚に感じさせられるものでした。なので読んでいて何度も、ああ眉村さんは年を取られたんだなあと感じました。

最終更新日 : -0001-11-30

Comment







管理者にだけ表示を許可