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2014-04-06 (Sun) 22:34

ピュタゴラスの旅/酒見 賢一

ピュタゴラスの旅 (集英社文庫)酒見賢一さんの「ピュタゴラスの旅」を読み終えました。

この本には、5つの短編が収録されていました。推理小説的な内容を、作者の視点から描いた「そしてすべて目に見えないもの」。ピュタゴラスとその弟子テュウモスを描いた「ピュタゴラスの旅」。犯罪が起きた時、その犯人をくじ引きで決める村を描いた「籤引き」。何者かに虐待された飼い猫の仇を討とうとする男の物語「虐待者たち」。奴隷ながらも独自の哲学的な境地に達したエピクテトスを描いた「エピクテトス」。

どの物語もそれぞれに趣があって面白かったですが、特に後半の「虐待者たち」と「エピクテトス」は強烈な印象を残す作品でした。どちらも内容的にはとても残酷なものになりそうなのに、作者はそれをさらっと描いていて、そのおかげで読み進めることができました。そして最後には、何か心の奥底にずしんと残るものがありました。

この作品で、酒見賢一さんは中島敦文学賞を受賞されたそうです。中島敦さんの作品も好きで、学生時代からよく読んでいたのですが、確かにここで描かれた物語は中島敦さんの作品に通じるものがあるような気がしました。

最終更新日 : 2017-08-09

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