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2014-03-24 (Mon) 23:43

月は怒らない/垣根 涼介

月は怒らない垣根涼介さんの「月は怒らない」を読み終えました。

物語は主として3人の男の視点から語られます。1人は多重債務者の取り立て人。ヤクザではないものの、限りなく裏に近いところで生きている男。1人は居酒屋で知り合った大学生。もう1人は既婚の警察官。この3人は、なんと同じ1人の女性と付き合っているのでした。その女性の名は、三谷恭子。なぜこんな不思議な人間関係ができあがったのか、それが語られていきます。

3人の男性ともに、恭子と知り合ったのは偶然からでした。しかし彼らは、一目会ったその時から恭子に激しく惹かれたのでした。そして強引に頼み込んで、恭子とつきあいをすることになりました。とはいえ、ブスではないものの、恭子は美人ではありません。どちらかといえば、地味な顔立ちです。そして彼女は、孤独でいることを厭いません。

警官以外の2人とは、恭子は肉体関係にあります。しかし、だからといって必要以上にベタベタするわけでもなく、常に相手との距離は保ち続けています。そんな関係がいつまでも続くのかと思ったら、あるとき3人はお互いに恭子と付き合っているということを知ってしまうのでした。そこからは、何かが起きそうな不穏な雰囲気が漂い始めます。

そんな中、恭子は今の関係を清算して、ヤクザまがいの男とだけ付き合うことを決めました。さらに緊張感が高まる中に起きる事件。そして、そんな事件を経てなお静かな恭子の心。そして、どうして恭子がそういう心持ちをするようになったかが明かされます。

これまでの垣根さんの作品と比べると、かなり地味な感じです。しかし、その精神的な支柱はまぎれもなく垣根作品だと感じられて感心しました。他者に依存することなく、自らの意志で立ち続ける人はやっぱりかっこいいですね。

最終更新日 : -0001-11-30

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(書評)月は怒らない
著者:垣根涼介 月は怒らない(2011/06/03)垣根 涼介商品詳細を見る 多重債務者の債務整理で食べる男・梶原。大学生の弘樹。妻と上手くいっていない警察官・和田。それぞれが、それぞれの形で一人の女に惹かれている。その相手は、市役所の戸籍係を勤める恭子。美人ではあるが派手さは無く、何も求めない。そんな彼女に…… 恭子という人間が、何とも不思議な存在だな。何よりも、読んでいてそ... …
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