
節約術の本というと、女性が書いたものが多いような気がしますが、この本は男性目線から節約について語っているのが面白そうだと思って読んでみました。
読んでいて参考になったのは、自分の資産状況をExcelなどの表計算ソフトを使って月次集計してチェックしているところでした。家計簿だと細かすぎて面倒でも、月に一度くらいなら自分の手持ち現金残高、預金残高、持ち株の時価などを調べることはできそうです。こうして月ごとに収支状況をチェックすることで、貯蓄という目的がきちんと達成されているか把握できるのは便利だと思いました。
その他は、他の節約本にも書かれていることと重複しているように感じました。収入の範囲内で生活する。シンプルな生活を心がける。見栄を張らず、無駄遣いや衝動買いをしない。これらは、ちょっと節約することに気をつけている人であれば、自然と行っていることだと思います。
最後にちょっと不満だったのは、節約することによってセミ・リタイアを実現した著者ですが、それはどのくらいの貯蓄があって、どういう見通しがあって実現できたのかを具体的に書かれていなかったことです。
人それぞれ条件は違いますので、自分の例を示しても意味がないと考えられたのかも知れませんが、具体例がないと説得力に乏しいのと、著者と同じようにセミ・リタイアを目指そうとした時、どれくらいの金額を目標にすればいいのか目安さえもわかりません。
最終更新日 : 2022-10-30