日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆

Top Page › 読書 › コンピュータ › ハッカーと画家/ポール・グレアム
2013-09-24 (Tue) 20:16

ハッカーと画家/ポール・グレアム

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たちポール・グレアムさんの「ハッカーと画家」を読み終えました。この本、ちょうどこのブログを始めたばかりの頃にも読んだのですが、今読み返してもとても面白い本でした。

この本では、多くのテーマについて語られています。その中心となるのは、本の題名にもなっているハッカーなのですが、それ以外の細部でもなかなか興味深い話が展開されていて飽きません。いつくかのエッセイが収録されていますが、内容的なつながりはないので、バラバラに読んでもOKです。

最初はオタクについて語られます。オタクはなぜもてないかというところから話が始まり。彼らの関心が、恋愛ごとや自分をよく見せようと努力するところにないことを指摘しています。そして、ここで指摘されるオタクこそが、将来のハッカー候補です。

さらに著者が会社を起業したこと。それはソフトをユーザーに売るビジネスではなく、サーバにあるアプリケーションをユーザーに使わせる形で利益を得る、現在のサーバビジネスの先駆けともなるものでした。ここで著者が使ったのが、世間での認知度の低いLISPというプログラミング言語です。LISPを採用したおかげで、著者の会社は多数のライバルを出し抜いて、やがてはyahooに買収されるほどのビジネスとなりました。

そして、著者はLISPの何が凄いかについても語っていきます。そして、現在新たに生み出されている言語が、次第にLISP的な特徴を備えてきていることを指摘します。このあたりの内容を読んでいると、自分でも実際にLISP系の処理系を触ってみたくなります。(^^; 実際、scheme系の処理系の1つであるgaucheで遊んでみたりしました。

その他には、お金儲けについても語られています。初めてこの本を読んだ時は、作者の富に対する考え方や、格差を是認するような内容に共感できませんでした。しかし、今改めて読み返すと、以前ほど著者の過激とも思える言い方が気にならなくなっていました。それは、ハッカーが基本的にはお金儲けよりは面白い仕事と出会えることを大切にしていると気づいたからかもしれません。

この本で凄いのは、たぶん最初にこのエッセイが発表されてから10年くらいが経過していると思いますが、その内容が古くなってないどころか、現在を予見しているところがあることです。
この本の内容の多くは、Web上で無料で翻訳されたものを読むことができます。しかし、じっくり内容を理解して読むには、やはり本で読んだ方が読みやすいと思います。

最終更新日 : 2016-04-22

Comment







管理者にだけ表示を許可