なぜ矢二郎が井戸に引きこもったのか。その真相が語られる切ないお話でした。
夷川の金閣たちから、父の死の真相を聞かされた矢一郎と矢三郎は、カエルになって引きこもっている矢二郎の元へと向かいました。矢一郎が父とのことを問いただすと、矢二郎は金閣たちの言うことに間違いはないと答えたのでした。
その当時、矢二郎は京都でも有名ななまけ狸として知られていました。そんな矢二郎は、かなわぬ恋をしていたのでした。その相手は、なんと矢三郎の婚約者・海星でした。その辛さに耐えかねた矢二郎は、京都を出て別の街で暮らしたいと父に相談していたのでした。しかし、そんな矢二郎に総一郎は、4人兄弟が一緒に暮らすのが理想だと語ったのでした。
その後、酔った2人は一緒に街に繰り出しました。世を騒がせるお化け電車の正体は、矢二郎でした。彼は総一郎に言われるまま、電車に化けて京都中を走り回りました。そして、酔っぱらった矢二郎は、そのまま街中で眠り込んでしまったのでした。同じように酔っていた父は、そこで捕まって金曜倶楽部の狸鍋になったのでした。
翌朝、父がいないことを知った母がうろたえています。しかし、どうして自分が酔っぱらった父を放り出したから父が狸鍋になってしまったと言うことができましょう。悩み悩んで気力を失った矢二郎は、流れ流れてカエルの姿になって井戸に引きこもったのでした。
真相を知って、矢三郎たちはショックを隠せません。それでも、銭湯に赤玉先生を置き忘れたことには気がつきました。先生はお怒りでしたが、矢三郎の様子がおかしいことには気がつきました。矢三郎が理由を話すと、赤玉先生は意外なことを語り始めたのでした。
それは総一郎が亡くなった日の夜のこと。赤玉先生が1人でお酒を飲んでいると、狸の姿で総一郎が現れました。どうしたのかと思えば、なんともう総一郎は死んでいて、その魂が先生にお別れを言うために現れたのでした。総一郎は矢三郎たちのことをくれぐれも頼むと言い残して、先生の前から立ち去りました。
赤玉先生が特に矢三郎に目をかけていたのは、総一郎との約束があったからなんですね。
そして矢三郎は、家族の元へと戻りました。そこでは母が矢三郎の帰りを待っていました。ふてくされた様子の矢一郎を尻目に、矢三郎は母に尋ねました。父の死に矢二郎が関わっていたことを知っていたのか、と。
すると、母は知っていたのでした。母である自分が知らなければ、あまりにも矢二郎が可哀想すぎると。そして、矢一郎の目からも涙が流れました。それはきっと、長男なのに自分が今まで矢二郎の苦しみを知らなかったこと。どれだけ苦しい思いを抱えて生きていたのかを知らなかった悔し涙なのではないかと思いました。
今回のお話、とってもよかったです。矢二郎の思い、矢一郎の思い、もっと記号的に描けばわかりやすくはなるけれど、今回のような一口では言い表せない複雑な感情は感じられなかったと思います。そういう一筋縄ではいかないところが、大好きです!(^^)
夷川の金閣たちから、父の死の真相を聞かされた矢一郎と矢三郎は、カエルになって引きこもっている矢二郎の元へと向かいました。矢一郎が父とのことを問いただすと、矢二郎は金閣たちの言うことに間違いはないと答えたのでした。
その当時、矢二郎は京都でも有名ななまけ狸として知られていました。そんな矢二郎は、かなわぬ恋をしていたのでした。その相手は、なんと矢三郎の婚約者・海星でした。その辛さに耐えかねた矢二郎は、京都を出て別の街で暮らしたいと父に相談していたのでした。しかし、そんな矢二郎に総一郎は、4人兄弟が一緒に暮らすのが理想だと語ったのでした。
その後、酔った2人は一緒に街に繰り出しました。世を騒がせるお化け電車の正体は、矢二郎でした。彼は総一郎に言われるまま、電車に化けて京都中を走り回りました。そして、酔っぱらった矢二郎は、そのまま街中で眠り込んでしまったのでした。同じように酔っていた父は、そこで捕まって金曜倶楽部の狸鍋になったのでした。
翌朝、父がいないことを知った母がうろたえています。しかし、どうして自分が酔っぱらった父を放り出したから父が狸鍋になってしまったと言うことができましょう。悩み悩んで気力を失った矢二郎は、流れ流れてカエルの姿になって井戸に引きこもったのでした。
真相を知って、矢三郎たちはショックを隠せません。それでも、銭湯に赤玉先生を置き忘れたことには気がつきました。先生はお怒りでしたが、矢三郎の様子がおかしいことには気がつきました。矢三郎が理由を話すと、赤玉先生は意外なことを語り始めたのでした。
それは総一郎が亡くなった日の夜のこと。赤玉先生が1人でお酒を飲んでいると、狸の姿で総一郎が現れました。どうしたのかと思えば、なんともう総一郎は死んでいて、その魂が先生にお別れを言うために現れたのでした。総一郎は矢三郎たちのことをくれぐれも頼むと言い残して、先生の前から立ち去りました。
赤玉先生が特に矢三郎に目をかけていたのは、総一郎との約束があったからなんですね。
そして矢三郎は、家族の元へと戻りました。そこでは母が矢三郎の帰りを待っていました。ふてくされた様子の矢一郎を尻目に、矢三郎は母に尋ねました。父の死に矢二郎が関わっていたことを知っていたのか、と。
すると、母は知っていたのでした。母である自分が知らなければ、あまりにも矢二郎が可哀想すぎると。そして、矢一郎の目からも涙が流れました。それはきっと、長男なのに自分が今まで矢二郎の苦しみを知らなかったこと。どれだけ苦しい思いを抱えて生きていたのかを知らなかった悔し涙なのではないかと思いました。
今回のお話、とってもよかったです。矢二郎の思い、矢一郎の思い、もっと記号的に描けばわかりやすくはなるけれど、今回のような一口では言い表せない複雑な感情は感じられなかったと思います。そういう一筋縄ではいかないところが、大好きです!(^^)
最終更新日 : -0001-11-30
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2013/08/31 23:52 桜詩〜SAKURAUTA〜