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2013-07-31 (Wed) 23:25

創世の島/バーナード・ベケット

創世の島バーナード・ベケットさんの「創世の島」を読み終えました。

現在より未来の世界で、1人の少女がアカデミーへ入学するための口頭審問に挑もうとしていました。少女の名は、アナクシマンドロス、通称アナックスです。
審問の内容が進むにつれて、次々と世界の様子が明らかになってきます。アナックスたちの住む世界では、人類は疫病や環境問題などさまざまなトラブルに見舞われて滅びようとしています。そんな中、あるお金持ちがとある島を買い取って<共和国>を作り上げました。こうして共和国は、外部との接触を断って生き延びてきたのでした。

ところがあるとき、共和国に異常事態が発生しました。アダムという名の男性が、外部の世界の生き残りらしい流れ着いた少女を助けてしまったのです。疫病を内部に持ち込まないために、共和国では外部の人間は見つけ次第殺してしまうことになっていました。しかし、アダムはこれを破ったばかりか、助けてしまったのです。

物語は、そんなアダムに興味を持ったアナックスが、共和国の歴史、アダムの行動、そして拘置されたアダムが付き合うことになったAIのアート、の歴史を調べて検証するという形で進行します。そして最後に驚きの結末が待っていたのでした。

この作品、内容的にはSFですが、結末のどんでん返しは推理小説を読んでいるような気分でした。
ページ数も多くないですし、審問の場面はセリフのやり取りが多いので、とても読みやすい本でした。

最終更新日 : 2022-10-30

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