
この本では、さまざまな読書方法が紹介されています。内容をじっくりと味わう精読術、たくさんの本を早く読む速読術、本を読まない読書術、外国語の本を読む解読術、新聞や雑誌を読む看破術、難しい本を読む読破術などです。
その中で一番興味深かったのは、本を読まない読書術でした。読書の本なのに、本を読まないことを勧めるというのも凄いですが、その内容がさらに凄かったです。
なんと、自分が読んだことのない本を読んだことがある人と出会ったら、自分は読んだふりをしてその場をごまかします。そして相手に気持ちよくしゃべらせて、その本の内容を知ってしまおうというものです。(^^;
世の中には無数の本がありますので、どんな人間でもそれを全て読み尽くすことは不可能です。そのためには、時にこういう知恵も必要になるのかもしれませんが、1冊1冊を大切に読みたいな〜と思っている私にとってはちょっと複雑な気分でした。
でも、本の中には自分が読む必要のない本、極端に読みにくい本や内容が理解できない本があるという考え方には少し救われた気がしました。時に少し背伸びをして難しい本に手を出してみることもあるのですが、内容が理解できずに撃墜されてしまうことがあります。そんな時、この本は自分には必要ではなかったのだ、もしかすると著者の書き方が悪いせいかもしれないと思えば、少しは救われた気分になります。(^^;
最終更新日 : 2022-10-30