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2013-01-06 (Sun) 22:57

翼に日の丸 (上) 双戦篇/川又 千秋

翼に日の丸 上 双戦篇 (角川文庫)川又千秋さんの「翼に日の丸(上) 双戦篇」を読み終えました。

かって大好きだった架空戦記に、川又千秋さんの「ラバウル烈風空戦録」という作品がありました。これは太平洋戦争中に、実際には飛ぶことのなかった飛行機を登場させて活躍させようという作品で、戦争前から始まって次第に厳しくなる戦況の中を主人公の風間が戦い抜いていく物語です。ところが、なぜかこの作品、15巻まで発売されたところで尻切れトンボになってしまいました。ちょうど日本軍のジェット戦闘機が登場する頃で、とっても悔しい思いをしました。

そんな作品ですが、作者も途中で終わったことに心残りがあったようで、「翼に日の丸」という作品が書かれていたのでした。これは前述した「ラバウル烈風空戦録」が風間の手記という体裁だったのが、物語を3人称の形に変えて、風間の手記を元に作成された本という形をとっています。
このシリーズは、きちんと完結しているようですので、その後の風間がどんな運命をたどったのか知ることができそうです。

というわけで、久しぶりにこの作品を読みましたが、主人公の風間、頼もしい上管の三田。そして96戦、零戦、双戦という懐かしい飛行機たち。物語を読み始めてすぐに、懐かしい世界に舞い戻った気分になりました。

この上巻では、日米の開戦前から風間たちが南方作戦を経験して激闘を繰り広げた後、零戦に次ぐ新型機として開発された双戦と呼ばれる双発の戦闘機で米空母から発進した大型爆撃機を撃墜するまでが描かれました。
架空戦記ですから、当然物語は歴史と同じようには進行せず、真珠湾攻撃の後、空母エンタープライズが撃沈されたり、東京空襲を行おうとしたドーリットル爆撃隊が撃墜されたりと、日本軍に有利な展開となっています。

最終更新日 : 2022-10-30

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