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2012-11-27 (Tue) 22:36

午前零時のサンドリヨン/相沢 沙呼

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)相沢沙呼さんの「午前零時のサンドリヨン」を読み終えました。

相沢さんの作品は、以前若手作家の作品を集めた「放課後探偵団」で読みました。その時の感想を読み返してみると、マジックを使った内容が面白かったものの、ライトすぎると感じていました。それ以来、相沢さんのことは忘れてしまっていたのですが、最近文庫でこの「午前零時のサンドリヨン」が発売されて、久しぶりに作品を手にすることになりました。

高校生の須川君は、同じクラスの酉乃初という女の子のことが気になっています。そんな彼女は、学校では無口で取っつきづらいのに、とあるレストランでマジシャンのアルバイトをしていたのでした。酉乃初は、凄腕のマジシャンだったのでした。そんな初と須川君が協力して事件の謎を解く、4篇の物語が収録されていました。

第1話ではいじめ、第2話では将来への不安と、学生らしい悩みを描きつつ物語は進行していきます。そして、それまでバラバラだった物語が、1年前に亡くなった藤井綾香の幽霊というキーワードでつながっていきます。
正直、推理小説としてはまあまあな感じでしたが、須川君たちの青春の悩みを描いた青春小説としては、第1級の作品に仕上がっていると思いました。

とくに第3話のラストで、初が自分のマジックに対する自信を失い、第4話で須川君の支えでそこから初が復活するという流れは感動的でした。最初、初は主人公としては今ひとつ華がないと感じましたが、最後の彼女の心の叫びを聞くと、主人公は彼女しかありえないと思えました。

最終更新日 : 2016-04-22

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