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2012-10-26 (Fri) 20:55

機龍警察 自爆条項/月村 了衛

機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)月村了衛さんの機龍警察シリーズ第2弾、「機龍警察 自爆条項」を読み終えました。

機甲兵装の密輸事件を捜査していた特捜部は、北アイルランドのテロ組織IRFによるイギリスの高官暗殺計画を察知しました。すぐさま詳しい調査に入った特捜部でしたが、警察上部をも越えたところからの圧力で捜査中止に追い込まれました。しかし、特捜部は別の事案から、同じテロへの糸口をつかみました。特捜はこのテロを阻止することができるのでしょうか。

今回、物語のメインとなったのは元テロリスト出身のライザでした。第2章では彼女がなぜテロリストになったのか、第4章ではなぜテロリストを裏切ったのかが描かれました。ライザの家庭は、アイルランドにあって"裏切り者"の家系として忌み嫌われていました。しかし、テロリストのキリアン・クインと関わったライザは、その汚名の裏に隠された真実を知ったのでした。ライザは厳しい訓練を経て、死神と恐れられるテロリストになりました。淡々と使命を遂行するライザの唯一の救いは、愛する妹ミリーでした。ライザは昔からミリーをいとおしく思っていましたが、別行動をしたためにミリーはテロに巻き込まれて言葉を失ってしまいました。そのことは、ずっとライザを苦しめていたのでした。

そして、ついに最終章では特捜部を含む警備部隊とテロリストの対決です。詩人と呼ばれるテロリスト、キリアン・クインは、何本もの糸を周到に組み合わせた絶妙な作戦を立てていました。警備陣は、そんなキリアンの作戦に翻弄されることになりました。そんな中、特捜部の責任者・沖津だけはキリアンの意図を見抜こうと必死の頭脳戦を繰り広げます。このクライマックスの戦いは、前作よりも入り組んでいて読み応えがありました。

第2作となる今作は、前作よりも分量があったせいか、かなり読み応えがありました。物語としても現在の特捜部の活躍を描きつつ、それにライザの過去が深く関わってくるという構成も素晴らしかったです。

最終更新日 : 2015-04-29

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