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2012-10-09 (Tue) 22:15

午前三時のルースター/垣根 凉介

午前三時のルースター (文春文庫)垣根凉介さんのデビュー作、「午前三時のルースター」を読み終えました。

旅行代理店で営業をしている長瀬は、得意先の宝石会社の社長・中西から孫をベトナムに連れて行って欲しいと依頼されました。孫の慎一郎の父親は、ベトナムで事業を進めようとした時に行方不明になってしまったのです。事件からは6年も経過していますし、現地の警察も父親は何者かに殺害されたと判断しています。

その依頼を引き受けた長瀬でしたが、慎一郎の目的は祖父に話したのとは違うところにありました。なんと慎一郎は、テレビの番組でベトナムが紹介された時に、彼の父親らしき人物を目撃していたのです。もし父が今でも生きているなら、父と会いたいそんな慎一郎の頼みを長瀬は引き受けることにしたのでした。

こうして2人はベトナムに飛びました。この旅には、長瀬の友人である源内という男も同行することになりました。しかし、到着早々予約したホテルがキャンセルされていたばかりか、現地のガイドすらみつかりません。
そこで長瀬は、独自に現地でスタッフを集めました。タクシードライバーをしていたビエンと、娼婦のメイです。
5人は力を合わせて少年の父親の所在を突き止めようとします。しかし、それをことごとく邪魔しようとする何者かがいたのでした。

それでも長瀬たちはめげることなく、目的を果たすために努力するのでした。そうして、苦労の末にたどり着いた真実は苦いものでした。

先に読んだ垣根さんの「ボーダー」で少しネタバレされていたので、謎解きという点では驚きがありませんでしたが、それでも小説としては十分に面白かったです。特に凄いと思ったのは、第1部で長瀬が慎一郎と一緒に出発の準備を進める過程です。派手なアクションがあるわけでもないのに、物語として面白くて目を離すことができなくなりました。そして描写の説得力というか、空気感まで表現したような乾いた文体も好みでした。

最終更新日 : -0001-11-30

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