日々の記録

唐突にゲームの終わりが訪れました。

キリトたちはボス攻略をしています。これまでにない強敵のボスに、最強レベルの攻略組も苦戦します。それでも、ようやくボスを倒すことができたのでした。しかし、それには大きな代償がありました。攻略組のメンバーが14人も犠牲になっていたのです。

戦いが終わった時、キリトは１つの事実に気がつきました。血盟騎士団のリーダー、ヒースクリフだけは体力がイエローゾーンにすら達していないのです。以前にデュエルした時も、キリトはヒースクリフに不自然な負け方をしています。自分の考えを確かめるために、キリトはヒースクリフに襲いかかったのでした。

すると、ヒースクリフには不死の属性が設定されていることが明らかになりました。ヒースクリフの正体、それはゲームの設計者・茅場晶彦だったのでした。彼はプレーヤーの１人としてゲームに参加することで、プレーヤーたちの様子を観察していたのでした。

茅場の予定では、最終的なラスボスとしてヒースクリフが登場する予定でした。しかし、予定よりも早くキリトに正体を見抜かれてしまいました。そこでヒースクリフは１つの提案をしました。今ここでキリトがヒースクリフと戦い勝てば、ゲームを終了させるというのです。

これまでに無念の死を遂げてきた数々の仲間、そんな仲間のためにもキリトはあえてこの不利な戦いを受けることにしました。ヒースクリフは不死属性を解除すると共に、キリト以外のプレーヤーを麻痺させて動けなくしました。こうしてキリトとヒースクリフの死闘が始まったのでした。

ヒースクリフの実力は圧倒的でした。システムを知り尽くしているヒースクリフにキリトが勝つには、ヒースクリフの予想を超える力を発揮するしかありません。しかし、じょじょにキリトは追い詰められてしまったのでした。
ヒースクリフがとどめを刺そうとした時、キリトの前に飛び出してきたのはアスナでした。麻痺で動けなかったはずなのに、アスナはキリトの盾となって消えていきました。

アスナを殺されて、キリトは呆然となりました。それでもまだ、戦いの意志は捨てていません。しかし、もうキリトには力が残っていません。ヒースクリフの剣が突き刺さり、キリトのＨＰを奪っていきます。キリトが死んだと思った時、不思議な力でキリトは消滅を免れてヒースクリフに剣を突き立てました。その一撃で、キリトとヒースクリフは相打ちになったのでした。

ヒースクリフの死によって、多くのプレーヤーを巻き込んだソードアート・オンラインは終了しました。多くのプレーヤーが参加しましたが、生き残ったのは6,000人ほど。死んでしまった4,000人ほどは帰ってきません。

消滅したはずのキリトとアスナは、SAOの世界が消えていくのを見守っていました。その前に、茅場が現れました。結局、茅場はこんな大がかりな事件を起こして、何がしたかったのでしょうか!?

そしてキリトとアスナは、お互いの本当の名前を告げて消えていきました。桐ヶ谷和人と結城明日奈、それが本当のキリトとアスナの名前でした。こうして２年にわたってプレーヤーを束縛していたデスゲームは終了したのでした。

ヒースクリフに殺されたのだから、これでキリトも死んだのかと思いきや、キリトは病院で目を覚ましました。なぜかキリトは、ヒースクリフとの戦いで死んだにも関わらず、生き延びていたようです。ということは、キリトだけでなく、アスナも生きているのでしょうか!?
ゲームが終わり、次回からはどんなお話が展開することになるのでしょうか!?