この作品の最終回は、これまで作品の語り部であった藤原定家自身の物語でした。
藤原俊成という名門歌人の息子に産まれた定家でしたが、才能はあるのに歌には関心を示しませんでした。そんな時、ようやく歌に関心を持ったと思ったら、西行に影響されて出家して各地を放浪するとか言い出しそうでした。
困った俊成は、歌の指導に行っていた式子内親王に相談しました。すると式子内親王は、定家と会ってみたいと言い出したのでした。
式子と出会った定家は、たちまちその魅力に取り憑かれました。そして、ようやく父親の後を継いで歌人になると言ってくれたのでした。しかし定家の歌には、まだ経験が不足していました。そこで定家と式子は、お互いに恋しているという設定で歌を詠み合うことにしたのでした。最初はごっこだったはずなのに、次第に定家は本気に式子を愛するようになっていました。しかし、どうしても式子は一線を越えることを許しません。
そんな時、定家に結婚話が出ました。それを聞いた式子は、歌人の家系を絶やさぬように結婚しなさいと言うのでした。愛する人からこのようなつれないセリフを言われて、定家もさすがに激情しました。そしてごっこ遊びではなく、本当に愛していることを式子に伝えたのでした。
実は式子も定家のことを憎からず思っていました。しかし、内親王の式子には自由な恋愛は許されません。せめて歌の世界だけでもと、式子は定家との歌のやり取りを楽しんでいたのでした。そんな式子の心の内を知った定家は、それからも歌の世界に生きるのでした。
やがて式子は亡くなりました。その時、心の支えを失った定家は歌をやめようかと思いました。しかし、その時式子の言葉が定家に蘇りました。歌の世界では、どんなことでも自由。その言葉に励まされて、定家はその後も歌を読み続けたのでした。
ということで、とうとうこの作品も終わりです。最初はあまりにぶっとんだ宮廷の描写や登場人物に驚きましたが、よりわかりやすく作品の世界を伝えようとするためだとわかってからは気にならなくなりました。
個人的には日本の古典にはあまり触れてきませんでしたが、これをきっかけにもう少し古典を読んでみようと思いました。
藤原俊成という名門歌人の息子に産まれた定家でしたが、才能はあるのに歌には関心を示しませんでした。そんな時、ようやく歌に関心を持ったと思ったら、西行に影響されて出家して各地を放浪するとか言い出しそうでした。
困った俊成は、歌の指導に行っていた式子内親王に相談しました。すると式子内親王は、定家と会ってみたいと言い出したのでした。
式子と出会った定家は、たちまちその魅力に取り憑かれました。そして、ようやく父親の後を継いで歌人になると言ってくれたのでした。しかし定家の歌には、まだ経験が不足していました。そこで定家と式子は、お互いに恋しているという設定で歌を詠み合うことにしたのでした。最初はごっこだったはずなのに、次第に定家は本気に式子を愛するようになっていました。しかし、どうしても式子は一線を越えることを許しません。
そんな時、定家に結婚話が出ました。それを聞いた式子は、歌人の家系を絶やさぬように結婚しなさいと言うのでした。愛する人からこのようなつれないセリフを言われて、定家もさすがに激情しました。そしてごっこ遊びではなく、本当に愛していることを式子に伝えたのでした。
実は式子も定家のことを憎からず思っていました。しかし、内親王の式子には自由な恋愛は許されません。せめて歌の世界だけでもと、式子は定家との歌のやり取りを楽しんでいたのでした。そんな式子の心の内を知った定家は、それからも歌の世界に生きるのでした。
やがて式子は亡くなりました。その時、心の支えを失った定家は歌をやめようかと思いました。しかし、その時式子の言葉が定家に蘇りました。歌の世界では、どんなことでも自由。その言葉に励まされて、定家はその後も歌を読み続けたのでした。
ということで、とうとうこの作品も終わりです。最初はあまりにぶっとんだ宮廷の描写や登場人物に驚きましたが、よりわかりやすく作品の世界を伝えようとするためだとわかってからは気にならなくなりました。
個人的には日本の古典にはあまり触れてきませんでしたが、これをきっかけにもう少し古典を読んでみようと思いました。
最終更新日 : 2022-10-30
定家、詠って---------------。昔の夢を見た定家。最後の歌はシリーズナビゲーターの定家で。ようやく彼のお話になりましたか。父・俊成は有名な歌壇。だから息子の定家も・・・とは、誰... …
2012/10/05 13:11 ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆