日々の記録

「夏雪ランデブー」も、いよいよ最終回です。

島尾は葉月の体を乗っ取ろうとしました。そんな島尾に、六花は体は葉月に返さなくてはダメだというのでした。その代わり、自分を殺してくれと言い出しました。幽霊になった葉月は、そんな六花を慌てて止めようとします。しかし、その声は届かず、再びメルヘンな世界に閉じ込められてしまったのでした。

結果的に、島尾は六花を殺すことはなく、ただ歯形だけを残して去って行きました。そして、ようやく葉月は自分の体に戻ることができたのでした。意識を取り戻した葉月は、六花が生きていることを知って安心しました。そして、早速結婚したいと言い出したのでした。

それから時は流れ、六花は年老いて亡くなり、葉月もそれを追うように亡くなりました。そんな時、葉月たちの孫の前に、島尾が姿を現しました。島尾は、今も花屋の２階に残されていた島尾の部屋の品物を処分して欲しいと孫に伝えて立ち去ったのでした。

ということで、ついに物語が完結しました。島尾はいつか葉月に体を返すことになると思っていましたが、返すまでに意外と時間がかかりましたね。物語全体を振り返ってみると、前半はちょっと大人の雰囲気がいい感じでしたが、葉月が島尾に体を貸してメルヘンな世界が出てきたあたりから、展開がちょっとぐだぐだした感じになったような気がします。ラストで六花や葉月が年老いて亡くなっているのも唐突な感じがしましたし、素材としては面白いものを持っていたのに、それをうまく生かし切れなかったみたいで残念でした。