日々の記録

圏内殺人のトリックと、事件の真相が明かされるお話でした。

カインズに続いてヨルコまでが、今度はキリトたちの目の前で殺害されてしまいました。屋根の上に怪しげな人影を見つけたキリトは、その人物の後を追いかけます。しかし、転移クリスタルを使って逃げられてしまったのでした。
後に残されたシュミットは、かってのメンバー・グリセルダの亡霊が復讐していると怯えています。しかし、キリトはその考えには納得がいかないのでした。

そんな時、アスナからもらったサンドイッチを食べ損なったキリトは、この世界の物質には耐久値が設定されていることに気づきました。そして、それをきっかけにキリトは、どんな方法で圏内殺人が実行されたかに気がついたのでした。

キリトたちが殺人事件だと思っていた出来事は、全て自演されたものでした。殺害されたカインズもヨルコも、実際には殺されていませんでした。彼らは鎧や服にあらかじめ剣を突き刺して、その耐久値を奪います。そして、それが切れそうになったところで、転移クリスタルを使って別の層に移動していたのです。その様子を外から見ると、あたかも殺されて消滅したかのように見えていただけだったのです！

事件が自作自演と気がついたところで、キリトとアスナは事件から手を引くことを考えました。ところが、この事件の裏側には、まだ真相が隠されていたのでした。

カインズとヨルコは、グリセルダが殺された真相を突き止めようとしていました。２人はグリセルダの墓にやって来たシュミットから、事件の時の彼の役割を聞き出しました。そんな３人を、殺し屋ギルドの男たちが取り囲みました。真相を知ろうとするカインズとヨルコの裏で、さらに事件を操っていた者がいたのでした。

それはなんと、グリセルダの夫グリムロックでした。グリセルダとグリムロックは、現実の世界でも本当の夫婦でした。しかし、このソードアート・オンラインの世界に閉じ込められた時、グリムロックは妻の知らない一面を発見して怯えてしまったのです。今までのままの妻を独占したいグリムロックは、グリセルダの殺害を計画したのでした。

事件の真相に気がついたキリトが駆けつけて、ヨルコたちは救われました。そして、事件を背後で操っていたグリムロックもアスナに捕らえられました。全ての真相がわかった今、キリトたちはグリムロックの処分をヨルコたちに任せました。

こうしてソードアート・オンラインの世界を騒がせた圏内事件は終了しました。これを機会に、キリトとアスナは少しだけ親しくなることができたようです。