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2012-07-22 (Sun) 15:17

夜の光/坂木 司

夜の光先に読んだ「和菓子のアン」が面白かったので、坂木司さんの「夜の光」を読んでみました。

この作品は、天文部の4人の男女を主人公にした連作短編集でした。ジョーが語り手の「季節外れの光」、ゲージが語り手の「スペシャル」、ギィが語り手の「片道切符のハニー」、ブッチが語り手の「化石と爆弾」、そしてジョーが語り手になって、メンバーのその後が語られる「それだけのこと」。

彼らは一応天文部に所属しているものの、そんなに熱心に部活をやっているわけではありません。彼らはそれぞれに問題を抱えていて、たった1人でそれと戦っています。お互いに干渉せずに、距離を置いて付き合える関係。それが維持できるのが、天文部のゆるい関係だったのでした。

ジョーは勉強が大好きなのに、親は彼女を早く結婚させることしか考えていません。ゲージは、スペシャルな両親に育てられているので、自分もルパン三世のようなスペシャルな人間になりたいと思っています。ギィは父親から暴力をふるわれています。そこから抜け出すために、彼女は早く家から出て独立したいと思っています。ブッチの家は農家です。しかし、独善的な祖父に家は牛耳られていて、彼はそこに息苦しさを抱えています。

こんな苦しみを抱えた彼らが、なぜか月に一度の観測会には熱心に参加します。お互いに自分の問題について話したことはないけれど、彼らはきっとそれぞれが自分の戦いを戦っていることを知っているのでした。
こう書くと重たそうな物語のように感じるかもしれませんが、ちょっとした事件の推理をからめて語られる彼らの青春は爽やかでいいな〜と感じました。1人1人がそれぞれに自立していて、お互いによりかかりすぎない関係っていいですね。

最終更新日 : -0001-11-30

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