
上巻の最後で、FBIに捜査権を奪い取られてしまったライムでしたが、アメリアの機転で再び捜査を再開しました。そして、あと少しで命を落としそうになっていた被害者を救い出したのでした。しかし、これで未詳823号の犯罪が終わったわけではありません。さらなる犠牲者が犯人に捕まっていたのです。
上巻では、非人間的な部分ばかりが目についたライムですが、下巻にはいってアメリアと心を開き合ったあたりから、ようやく人間らしさを見せ始めました。そして、ようやくライムの苦しさがこちらにも伝わってきました。
しかし、次の犠牲者を救い出したものの、犯行現場が火災に巻き込まれて数多くの証拠物件が失われてしまいました。そこでライムは、より積極的な作戦に出るのでした。
中盤は少しもたついた感じでしたが、ライムの反撃が始まる終盤の展開は怒濤の展開で、次に何が起きるのか予想できなくて面白かったです。そして最終的に明らかになる意外な真実にも驚かされました。
というわけで、リンカーン・ライム・シリーズの第1作をようやく読み終えました。まだ何作もこの後シリーズは続いていますので、続きを読むのが楽しみです。
最終更新日 : 2016-04-22