
この本では、「風神帖」とは少し趣向を変えて、コンピュータのこと、文学のこと、映画のこと、沖縄のこと、旅行のことなど、さまざまなテーマについて語られています。コンピュータについての話題では、昔読んだことがあるクリフォード・ストールの「インターネットはからっぽの洞窟」などにも言及されていて面白かったです。
そして、今回もさまざまな本について紹介されていました。この本を読んでいたら、フォークナー、ジョイス、レヴィ=ストロースの本が読んでみたくなってしまいました。フォークナーは、以前池澤さんが個人編纂された全集に含まれているものを読んでみようとしたことあるのですが、とっつきが悪くて挫折してしまいました。この機会にもう一度読んでみようかなあ。
ジョイスの「ユリシーズ」はずっと前から気にはなっているのですが、かなりとっつきにくい作品のようなので、これも保留したままになっています。
本の後半は、沖縄や島、旅についてのエッセーでした。その中では、写真について触れられていたものが一番興味深かったです。カメラで写真を撮るという行為に潜む意味、そして文章と写真との関わりについて考えさせられました。
最終更新日 : 2022-10-30