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2012-05-09 (Wed) 01:13

数学ガール ゲーデルの不完全性定理/結城 浩

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)数学ガール・シリーズ第3弾、「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」を読み終えました。・・・本当に読み終えましたと言っていいのか、今も迷っています。(^^;

今回も高校2年生の"僕"とミルカさん、後輩のテトラちゃん、中学生のユーリが数学の世界に案内してくれました。
最初はちょっとした論理クイズから始まって、集合、極限、メタ数学、三角関数、そしてゲーデルの不完全性定理へとつながっていきます。それと平行して、"僕"たちの青春の迷いも描かれました。

内容的には、第1章から第9章はがんばれば何とかなりそうな気がしましたが、第10章のゲーデルの不完全性定理の解説が始まったところで、完全に撃墜されてしまいました。何となくプログラミングみたいだなあとは思えたのですが、ここで語られているプログラミングは簡単なプログラムを作るというようなものではなく、プログラムを生み出す翻訳機、コンパイラを作ろうとしているように思えました。
第10章も、腰を据えてかかればもう少し理解できるのかもしれませんが、最終的に46個もの定義が出てきたりして、それを全て把握した上で問題に取り組むには相当な覚悟と時間がいりそうですね。

今回は、今まで以上に物語部分にも力が入っていたような気がします。特に、将来の進路をめぐって揺れ動く"僕"の心が印象的でした。そして後輩のテトラちゃんに"僕"が慰められる場面では、テトラちゃんが天使みたいだなあと思えました。そして、この部分の描写はクリスチャンでもある著者ならではだと感じました。

ということで、いつものようにわからない部分も多かったですが、より深い数学の世界を垣間見ることができたのは幸せでした。先人がいろいろと努力して見出した数々の数式。一生のうちで、そのいくつを理解することができるのかわかりませんが、少しでも先人の知恵に迫ることができればいいなあと思いました。

最終更新日 : 2022-10-30

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