日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


しらない町鏑木蓮さんの「しらない町」を読み終えました。

主人公の門川誠一は、映画監督を夢見て故郷の島根から出てきました。一度は東京に出てがんばったものの、そこでの人間関係がうまくいかず、大阪へと移り住みました。映画監督への夢は失っていないものの、今ではアパート管理のバイトと夜間警備のバイトで食いつないでいます。

ある日、門川は自分が管理するアパートの住人・帯屋が亡くなっているのを発見しました。一人暮らしの帯屋は、誰にも知られることなく、一人で亡くなっていたのでした。帯屋の遺品の整理を任された門川は、その中に8ミリフィルムがあるのを見つけました。それは帯屋が昔撮ったものでした。その8ミリを見た門川は、そこに映し出されていた行商の女性に惹きつけられるものを感じました。

その8ミリに触発された門川は、帯屋の生き様を追ったドキュメンタリーを撮影しようと思います。しかし、帯屋の生活は謎が多く、どんな生活をしていたのかなかなかわかりません。帯屋の戦友である老人とも出会いましたが、彼らは門川が帯屋の過去を追うことを止めようとします。それでも門川は、なんとか帯屋の真相に近づこうとするのでした。

お話自体はややミステリー仕立てですが、謎解きを楽しむというよりは、門川の行動を追って次にどんな事実が明かされるのかを楽しむといった感じでした。作品の中で大きなテーマとなっているのが、老人の孤独死です。今世間で言われている孤独死、それは本当に寂しいものなのか。作者はあたたかな目で、その問題を別の視点から考えさせてくれました。

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