
現役の指揮者とライターの共著という形で、マーラーの11曲の交響曲について語られています。音楽の解説書というと、素人にはわからない専門用語が羅列されていたり、おおげさな主観的な表現で何が言いたいのかさっぱりわからない本も少なくないですが、そんな中ではこの本は軽い語り口で読みやすかったです。
実際にマーラーの交響曲を聴きながら、その曲について事前に知ることができたので、大曲ばかりでとっつきにくいイメージがあったマーラーの交響曲も挫折せずに最後まで聴くことができました。そして少し聞き慣れてしまえば、マーラーの交響曲はかなり奥深くて面白いものがとわかりました。
この本を買って読まれる方は、できれば実際に曲を聴きつつ、本も読み進めるという形を取られた方が内容が理解しやすいような気がします。
最終更新日 : 2022-10-30