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2012-01-12 (Thu) 00:44

硝子のハンマー/貴志 祐介

硝子のハンマー先に読んだ「悪の教典」が面白かったので、同じ貴志祐介さんの「硝子のハンマー」を読んでみました。

物語は2部構成でした。第1部では、監視カメラや暗証番号付きエレベータなどで保護された社長室で、社長の穎原が頭部を撲殺されました。しかし監視カメラには侵入者の映像はなく、唯一の社長室へのルートは専務室からの扉だけでした。弁護士の青砥純子は、警察から犯人と疑われた専務の久永の弁護を引き受けました。しかし、いろいろと調べてもどうしても密室殺人の謎を解くことができないのでした。

そこで純子は、知人から教えられた防犯の専門家を訪ねました。榎本というその男は、防犯やセキュリティに関わる商品を販売したり相談に乗っているプロでした。しかし、その正体は泥棒だったのでした。
そんな純子と榎本は、コンビを組んで密室の謎に挑みます。しかし、あれこれ試行錯誤を重ねても、どうしても密室の謎を解き明かせないのでした。

第1部は、そんな榎本が事件解決の糸口をつかんだところで終わります。そして第2部では、真犯人の側から、どうやって事件を起こしたのかが、その生い立ちと共に語られます。椎名章の家は元々はたいへんな資産家でした。しかし、父親がおろかだったために資産を食いつぶしてしまい、ヤクザから借金の返済を迫られています。ヤクザから逃れるため、章は偽の戸籍を手に入れて、別人として生きざるを得なくなりました。

そんな章は、ふとしたことからこの苦しい窮状を抜け出すチャンスを得たのでした。そのチャンスを生かす手段として、今回の密室殺人を計画するのでした。あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまいますので詳しいことは書けませんが、章は驚くべき大胆さと緻密な計画で殺人を成功させるのでした。

2部構成の物語でしたが、個人的に楽しめたのは第2部の方でした。ヤクザに追われて逃げ回る章が、図書館やネットで知識を得て新たな生活を始める部分がリアリティがあって面白かったです。それに比べて、第1部の純子と榎本の調査は、やや単調で機械的な感じで今ひとつ共感できるものがありませんでした。

最終更新日 : 2016-04-22

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