
今回は莉子に最大のチャンスと危機が訪れました。以前フランスに行った時、莉子はルーブルに飾られていたモナリザの絵に違和感を持ちました。それが莉子が飛躍的に活躍できるチャンスへとつながっていたのです。
震災後の日本で開かれる予定のモナリザ展。その臨時学芸員を選ぶための試験に、莉子も招かれたのです。こうして集められた鑑定家たちは、フランスで本格的な試験を行うことになりました。莉子を取材する小笠原と一緒に、2人はフランスを訪れました。そして、なんと莉子は見事に試験を突破したのでした。
試験をクリアしたのは、莉子と流泉寺里桜(りゅうせんじ・りさ)の2名のみでした。2人はより本格的な知識を得るために、日本で行われるセミナーに参加することになりました。
時を同じくして、小笠原にも大仕事が舞い込んでいました。イギリスのロイヤルファミリーが、同行する記者として小笠原を指名してきたのです。
思いがけない大役にがんばる莉子と小笠原。ところが、万事順調だった莉子の身に異変が起こりました。圧倒的な力を持っていた鑑定力が莉子から奪われてしまったのです。絶望した莉子は、とうとう波照間島に帰ってしまったのでした。おまけに、小笠原の同行していたロイヤルファミリーも偽物だと判明。
2人の周囲にいったい何が起きているのでしょうか!?
かなりシリーズが続いているこの作品ですが、今回は文句なしに今までで一番面白かったです!
鑑定家としての輝かしい道を歩き始めた莉子。それが一気にひっくり返されるどんでん返しから、ラストまでの流れが凄かったです。そして、これまで頼りなかった小笠原の意外な一面も見ることができましたし、これからの莉子と小笠原の関係も気になります。(^^)
最終更新日 : 2022-10-30
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2013/05/11 00:14 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館]