工事中のビルに陽毬たちを連れ出した多蕗は、陽毬を人質にして父親を連れてこいと冠葉に迫るのでした。
ゆりの前では平静を装っていた多蕗でしたが、心の奥底では桃果を失った苦しみを抱えていました。そして、ついに多蕗は陽毬の命を餌に、冠葉から父親の潜伏場所を聞き出そうとするのでした。
そんな多蕗の過去が明かされました。多蕗の母親は、才能を愛する人でした。音楽家の父と結婚して多蕗が生まれましたが、父に才能がないことを知るとあっさり離婚したのでした。そして別の音楽家と一緒になって、多蕗には弟が生まれました。
弟が生まれる前は、母は多蕗のピアノの才能を愛してくれました。しかし、多蕗の弟は多蕗以上の音楽の才能を持っていたのです。追い詰められた多蕗は、演奏できなくなるという方法で母の心をつなぎ止めようとしました。しかし、ピアノを弾けなくなった多蕗を母が顧みることはありませんでした。
絶望した多蕗は、子供ブロイラーにいました。そこでは、いらなくなった子供が何もない透明な存在になるところでした。自分の存在を消してしまいたいと願っていた多蕗の前に、桃果が現れました。桃果はピアノの才能ではなく、多蕗の心そのものを愛してくれたのでした。桃果の存在によって、多蕗はもう一度生きることができたのでした。
しかし、その大切な桃果は、高倉家の両親が起こした事件で亡くなってしまいました。その復讐のために、多蕗は陽毬を使って冠葉を脅して、逃亡している父親の居場所を聞き出そうとするのでした。しかし、本当に知らないのか、それとも知っていても黙っているだけなのか、冠葉は父親の居場所をしゃべりません。
その間にも、陽毬の乗った箱のワイヤーは次々と切られていきます。そして、とうとう最後のワイヤーが切られて、冠葉は自らの左手を傷だらけにしながら陽毬を救おうとします。苦しむ冠葉を見て、陽毬は自らの命を投げだそうとしました。しかし、それを救ったのは多蕗だったのでした。桃果を失った苦しみはあるけれど、多蕗は完全に悪人にはなりきれなかったようですね。
こうして多蕗は、冠葉たちの前から立ち去りました。ゆりを今回の計画の道具に使ったことで、多蕗とゆりの関係も今回で終わったっぽいですね。
そんな中、ようやく駆けつけてきた晶馬は、傷ついた冠葉と気絶した陽毬を抱えて涙ぐみます。彼らの両親がしてしまったことで、どうして彼らはこんなにも苦しまなければならないのでしょうか!?
そんな晶馬に、苹果は絶対の信頼を置いていることを伝えるのでした。
今回のお話では、直接的な活躍はありませんでしたが、苹果ちゃんの存在感が大きかったです。実の姉を殺されて、苹果だって高倉家の人間を恨んだっておかしくありません。しかし、苹果は晶馬たちを恨まずに許します。
世界が平和になるために必要なこと。それは苹果のように許せる心を持てる人間になることかもしれませんね。
ゆりの前では平静を装っていた多蕗でしたが、心の奥底では桃果を失った苦しみを抱えていました。そして、ついに多蕗は陽毬の命を餌に、冠葉から父親の潜伏場所を聞き出そうとするのでした。
そんな多蕗の過去が明かされました。多蕗の母親は、才能を愛する人でした。音楽家の父と結婚して多蕗が生まれましたが、父に才能がないことを知るとあっさり離婚したのでした。そして別の音楽家と一緒になって、多蕗には弟が生まれました。
弟が生まれる前は、母は多蕗のピアノの才能を愛してくれました。しかし、多蕗の弟は多蕗以上の音楽の才能を持っていたのです。追い詰められた多蕗は、演奏できなくなるという方法で母の心をつなぎ止めようとしました。しかし、ピアノを弾けなくなった多蕗を母が顧みることはありませんでした。
絶望した多蕗は、子供ブロイラーにいました。そこでは、いらなくなった子供が何もない透明な存在になるところでした。自分の存在を消してしまいたいと願っていた多蕗の前に、桃果が現れました。桃果はピアノの才能ではなく、多蕗の心そのものを愛してくれたのでした。桃果の存在によって、多蕗はもう一度生きることができたのでした。
しかし、その大切な桃果は、高倉家の両親が起こした事件で亡くなってしまいました。その復讐のために、多蕗は陽毬を使って冠葉を脅して、逃亡している父親の居場所を聞き出そうとするのでした。しかし、本当に知らないのか、それとも知っていても黙っているだけなのか、冠葉は父親の居場所をしゃべりません。
その間にも、陽毬の乗った箱のワイヤーは次々と切られていきます。そして、とうとう最後のワイヤーが切られて、冠葉は自らの左手を傷だらけにしながら陽毬を救おうとします。苦しむ冠葉を見て、陽毬は自らの命を投げだそうとしました。しかし、それを救ったのは多蕗だったのでした。桃果を失った苦しみはあるけれど、多蕗は完全に悪人にはなりきれなかったようですね。
こうして多蕗は、冠葉たちの前から立ち去りました。ゆりを今回の計画の道具に使ったことで、多蕗とゆりの関係も今回で終わったっぽいですね。
そんな中、ようやく駆けつけてきた晶馬は、傷ついた冠葉と気絶した陽毬を抱えて涙ぐみます。彼らの両親がしてしまったことで、どうして彼らはこんなにも苦しまなければならないのでしょうか!?
そんな晶馬に、苹果は絶対の信頼を置いていることを伝えるのでした。
今回のお話では、直接的な活躍はありませんでしたが、苹果ちゃんの存在感が大きかったです。実の姉を殺されて、苹果だって高倉家の人間を恨んだっておかしくありません。しかし、苹果は晶馬たちを恨まずに許します。
世界が平和になるために必要なこと。それは苹果のように許せる心を持てる人間になることかもしれませんね。
最終更新日 : 2022-10-30
輪るピングドラム「18TH STATION だから私のためにいてほしい」に関するブログのエントリページです。 …
2011/11/21 00:31 anilog