
著者の山崎さんは、東大を卒業していながら優良企業に就職した後すぐに退職。それ以来20年間、親が残してくれた不動産からの収入、年収100万円で生活し続けています。学歴もあり、働く機会にも恵まれているのに、なぜと思いますが、本人は会社に縛られない自由な無職生活を楽しんでいるようです。
山崎さんの場合、親の不動産からの収入で、とりあえず年に100万円の収入があるという点は恵まれていると思います。もし普通に働いていたら、かなりゆとりのある生活を送れるでしょうね。でも山崎さんは、それだけを頼りに、働かずに生きることを選択されたのでした。
そんな山崎さんの1ヶ月の生活費は、なんと3万円だそうです。1日の食費は500円ということなので、かなりつつましい生活を想像してしまいます。しかし、料理が趣味という山崎さんはお金がないなりに手間暇かけて、おいしい食事をしているのでした。そのレシピがいくつか紹介されていましたが、正直私が真似するのはちょっと辛いなあと思いました。
生活を徹底的に切り詰めていると、惨めな気持ちになったりしないだろうかと思いますが、山崎さんは逆にこれを限られた資金で目的を達成するゲームとして楽しんでいました。もし自分が同じ状況に置かれた時に、果たして同じように行動できるか考えましたが、私にはちょっと無理そうです。
結局、山崎さんの生き方は特殊すぎて、私にはあまり参考になりませんでしたが、これから先年金がもらえるのかもわからない。もらえるとしても、70歳以上にならないともらえないかもと考えると、この本の中で紹介されている様々な知恵で参考にできるものは真似してみることが必要なのかなあと思いました。
最終更新日 : 2022-10-30