![異国迷路のクロワーゼ The Animation 第4巻 [Blu-ray]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B0054Z8R2O.09.TZZZZZZZ.jpg)
働き者の湯音は、何かしないでいることが苦痛のようです。いいつけられた仕事を終えた後も、湯音はクロードの傍らに張り付いています。しかし、それでは逆にクロードが落ち着きません。クロードは湯音に自由にしていいと言いますが、湯音には自由にする方が難しいのでした。
そんな湯音に、クロードは店番とランプの掃除をお願いしました。ランプを拭きつつ、お客様がこないか気をつけていた湯音でしたが、お客さんらしき人に親しげに話しかけたら、怖がられてしまいました。このギャルリでは、親しい者同士以外では、親しくしないようです。逆にお客が来ても、商品を盗まれないように警戒した方がいいとクロードに言われてしまいました。そんなクロードの考え方が、今ひとつ湯音にはよく理解できないのでした。
そんな時、お店に薄汚い身なりの幼い少年がやって来ました。燭台を見ていた少年は、それを手に取るとそのまま店から駆け出しました。大切な商品を持ち逃げされて、湯音は慌てて後を追いました。しかし、とうとう少年には逃げられてしまいました。おまけに、少年を追っていた湯音は、ギャルリの知らない場所まで迷い込んでしまったのでした。
お店に帰ろうと、湯音はギャルリをさまよい歩きます。しかし、道行く人に声をかけても、人々は全く湯音に注意をはらってくれません。そして湯音は、だんだん知らない人たちの中にいるのが怖くなってきました。そんな時、クロードの知り合いが湯音を見つけて声をかけてくれましたが、怖がっていた湯音はその手を振り切って逃げ出してしまいました。
幸い、その後クロードに助けられましたが、湯音は知らない人の中で暮らすことの怖さを学んだのでした。
今回の一番いいシーンは、湯音を助けたクロードが、どんな商品よりも湯音より大切なものはないと言ってくれる場面でした。商品を盗まれたことは確かに痛手ですが、それ以上に湯音が無事だったことを喜ぶクロードの気持ちがよく伝わってきました。
お店から燭台を盗み出した少年は、それを売ってその日のパンを買ったようです。衰退していくギャルリの片隅で、今日食べるパンにもありつけない貧しい人々も暮らしているようです。この少年と湯音が、再び関わることもあるのでしょうか!?
最終更新日 : 2022-10-30
「迷子」 パリでの生活にも慣れてきた湯音。しかし、一通りの仕事が終わると、クロードをじっと見つめる、という状況は相変わらず。そんな湯音にクロードは、ランプ磨きと店番を頼むのだが…… 流儀の違い... …
2011/08/12 15:41 新・たこの感想文