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2011-06-18 (Sat) 02:13

パルムの僧院(上)/スタンダール

パルムの僧院 (上) (新潮文庫)池澤夏樹さんが京都大学で講義された内容をまとめた「世界文学を読みほどく」に触発されて、スタンダールの「パルムの僧院」に挑戦しました。

主人公のファブリスは、イタリアの大貴族の次男です。とはいえ、1800年代のこの時期、イタリアはいまだに統一されておらず、複数の国に分かれて統治されていました。ナポレオンに憧れるファブリスは、ワーテルローの戦場に駆けつけて、ナポレオンと共に戦おうとするのでした。

この出来事を手始めに、とにかくファブリスは無鉄砲な若者です。それなのに、美しい容姿に恵まれているためか、母や叔母の愛情にあふれる育ち方をするのでした。もう1人の物語の主役ともいえるのが、ファブリスの叔母のジーナです。彼女は最初は伯爵夫人でしたが、伯爵亡き後公爵と婚姻して公爵夫人となりました。このジーナは、ファブリスに恋愛感情を持っています。しかし、親族故にその思いを遂げることはできません。

上巻では、とにかくファブリスの破天荒な行動と、ジーナの属するパルム王国の宮廷の陰謀が描かれました。叔母の助けで、僧正になる道が開けたファブリスでしたが、とある女優に恋したことからついにその恋敵である男を殺してしまったのでした。ファブリスの行動が原因で、ジーナとその恋人のモスカは宮廷内で窮地に立たされることになりました。

ところが、その間にもファブリスは性懲りもなく、今度は別の女性を追いかけています。(^^;
とはいえ、ファブリスは本気でその女性に気があるわけではなく、本当の恋を追い求めて、恋に恋する状態で次々と騒動を起こすのでした。

大貴族の次男ということもあり、ファブリスはなかなかお金持ちです。窮地に陥った時も、なぜか金貨を持ち歩いていて、それを惜しげもなく助けてくれた人などにばらまいてしまいます。その一方で、負けん気も強くて、それが騒動の原因になったりもします。作者はかなり肯定的にファブリスのことを描いていますが、個人的にはこいつはとんでもないバカ殿だと感じました。(^^;

最終更新日 : 2022-10-30

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