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2011-06-12 (Sun) 00:43

ローマ人の物語II ハンニバル戦記/塩野 七生

ローマ人の物語〈2〉― ハンニバル戦記塩野七生さんの「ローマ人の物語II ハンニバル戦記」を読み終えました。

第2巻となる本巻では、ローマとカルタゴの対立がメインとなります。その中でももっとも力が入れられているのが、ハンニバルが登場するポエニ戦争です。第一次ポエニ戦争では、ハンニバルの父であるハミルカルがシチリアをかけてローマと戦うことになります。最初は海戦を苦手としたローマでしたが、敵国であるカルタゴの技術を学び、さらに自分たち独自の改良も加えて、制海権を握るようになりました。

この戦いでローマはシチリアを得て、戦いはひとまず収束しました。しかし、スペインを制圧したハミルカルの息子・ハンニバルの念頭には、常にローマがあったようです。こうして起こったのが、第二次ポエニ戦争です。この戦いでは、ローマはアルプス越えをしたハンニバル軍を国内を蹂躙されることになりました。アレキサンダー大王の戦いを研究したハンニバルの前に、ローマ軍は手も足も出なかったのです。

こうして、なんと16年間もハンニバルはローマの勢力圏内にとどまることになりました。結果的にカルタゴは滅びることになりましたが、戦闘指揮官としてのハンニバルの力がいかに優れていたかを証明していると思います。
ただ1つ、ハンニバルが読み違えたのは、ローマの属国のローマとのつながりの強さでした。ローマ連合の解体を狙ったハンニバルでしたが、ついにその戦略を完遂することはできませんでした。

ハンニバルを国内から追い払う力となったのは、そのハンニバルの戦い方に学んだスキピオでした。スキピオは手始めにハンニバルの本拠地であったスペインを制圧、そして戦いの場をカルタゴ本国へ移したのでした。そして戦いの場が移ったことにより、ハンニバルはカルタゴへと帰還しました。そしてハンニバルとスキピオの対決となります。十分な戦闘条件を作り出せなかったハンニバルは、この戦いでスキピオに敗れました。こうして第二次ポエニ戦争は、カルタゴの敗北で終わりを告げたのでした。

そして、その後のギリシア情勢がカルタゴの運命も左右することになりました。マケドニアを滅ぼしたローマは、条約を破ったカルタゴにも容赦ない措置をとりました。これに対してカルタゴ市民は徹底抗戦しましたが、結局第三次ポエニ戦争でカルタゴは地上から消えたのでした。

この第2巻では、なんといってもハンニバルの戦いが読み応えがありました。この作品はローマ視点なので、ハンニバルは強力な敵という印象を持ちましたが、ハンニバル視点の物語があるならそれを読んでみたいような気がしました。

最終更新日 : 2022-10-30

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