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2011-04-30 (Sat) 23:44

読書案内/サマセット・モーム

読書案内―世界文学 (岩波文庫)サマセット・モームの「読書案内」を読み終えました。

この本は、1940年に発表されたものです。そして圧倒的な量がある世界文学を前に立ちすくんでいる読者のために、モームがどんな作品から読んだらいいかを手引きしています。
全体の構成は大きく3つに分かれていて、モーム自身の出身国であるイギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学と、それぞれにモームのお勧めする本や作家を紹介しています。

この本で共感できたのは、モームが読書するのは楽しみのためだと言っている点です。世間の評価や専門家の評価がいかに高くても、自分が読んでいて面白くないと思う本を読み続けるほど苦痛なことはありません。本は数多くあるのですから、その中から自分の好みにあったものを選び出せばいいという主張には、とても納得できました。

さらに、驚いたのはモームが本を読んでいて時代が合わないなどして共感できない部分は、読み飛ばせばいいと勧めていることです。私は完璧主義的なところがあるので、1つの本を読み始めたらその全てを読み切ろうと考えてしまうのですが、古典となっている本の中には確かに今となっては無用な記述=読んでいて楽しくない部分もあるわけで、そこに付き合わずにその本の一番よい部分だけを楽しもうとするのは卓見だなあと思いました。

案内が書かれた時から時間が経っているので、今読むとなぜアジアやラテンアメリカなど、他の地域の作品が扱われていないのかという不満もありますが、アメリカやヨーロッパの古典で読むべき本を探している方には、1つの指針となる本だと思います。

最終更新日 : 2016-04-22

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