
池澤夏樹さんがフランスで暮らしていた話を読んで、フランス人の生活に興味が出ました。そこでフランス人の実態をおもしろおかしく紹介しているこの本を読みました。
本文は、マンガとエッセイからなっています。フランスといえば、おしゃれでセレブなイメージがありましたが、この本を読んでイメージが変わりました。
フランス人は、とにかくケチなのだそうです。外食などをした場合の消費税が高いことも影響しているのでしょうが、古いものをいつまでも捨てない、流行に左右されない、無料大好きなどなど、ケチがフランス人のDNAにすり込まれているかのようです。(^^;
おまけに、機械は故障が多い。お店はお客様が神様とは考えないなど、サービス過剰な生活に慣れきっている日本人には、これでどうやって生活していけるんだろうと心配になってしまうようなはちゃめちゃぶりです。
でも、そんな困難をその場で思いついた知恵で切り抜けていくのは、日本人にはないたくましさだなあと感心しました。不便な社会は、人間を鍛えてくれるのかもしれませんね。
うらやましいのは、フランスでは法定労働時間が35時間だったり、有給休暇が5週間あったりすることです。日本でもこれくらいの余裕があれば、もう少しみんなゆとりを持って生活できるのにと思います。働くのは、生きていく糧を得るためだけと割り切り、自分の時間を大切にする生き方には憧れを感じます。
最終更新日 : 2022-10-30