
池上彰さんの政治関係の本を読んで、政治ニュースにも興味が出たので、この本に手を出しました。
この本では、大きく3つのことについて書かれています。構造改革について。政権交代について。国際貢献について。
構造改革については、なぜ構造改革が行われたのか。そしてこの本の出版時点(2009年)で、構造改革はどうなってしまったのか。これからどうしたらいいのかを説明しています。
政権交代については、主に自民党と民主党の違いについて書かれています。このところ失策続きの民主党政権ですが、この本を読んだことで、どうして失策を繰り返してしまうのかが見えてきたような気がします。
さらに、この本を読んだことで頭の中が整理されて、これからの選挙ではどんな政党を選んでいかなければいかないかについても考えさせられました。
国際貢献は、3つの中では一番分量が少なかったですが、現在の日本の寄せられている海外からの期待。それに応えるために、自衛隊の重要度が増していること。しかし、政治が貧弱なため自衛隊がその実力を完全に発揮できないばかりか、海外で活動する自衛官が危険にさらされていることを知ることができました。
著者自身の視点は、保守党寄りなので時折読んでいて「ん!?」と思うことはありましたが、その点を差し引けば内容も簡潔でわかりやすく有益な本だと思いました。
最終更新日 : 2022-10-30