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2011-01-31 (Mon) 00:28

おやすみラフマニノフ/中山 七里

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)中山七里さんの「おやすみラフマニノフ」を読み終えました。

前作「さよならドビュッシー」に続いての音楽ものでした。探偵役は、前作と同じくピアニストの岬洋介です。

物語の主人公は、愛知音大のヴァイオリン奏者・城戸 晶です。彼は私生児として生まれ、母子家庭で育ちながらも、苦労して音楽の道を歩いています。晶は学費を滞納するほど貧窮していましたが、そんな彼にチャンスが訪れました。
学長であり、世界的に有名なピアニストとして知られている柘植彰良と共に、秋の演奏会でオケのコンサートマスターを務めることになったのです。

そんな中、事件は起こりました。警戒厳重な保管室から、ストラディバリウスのチェロが何者かによって盗まれたのです。さらに追い打ちをかけるように、学長専用のピアノに水がかけられて使い物にならなくなる事件も起きました。しかし、理事会はここまで事態が進展しても、警察の介入を許そうとはしません。
そして、とうとう学校の掲示板には演奏会当日に学長を殺害するという犯行予告までが投稿されたのです。
いったい犯人は何者で、何のために演奏会を妨害しようとしているのでしょうか!?

という感じの推理小説ではあるのですが、この小説の面白さは犯人探しや奇想天外なトリックにはありません。
それよりも、音楽という狭き門の中で、なんとかその道を自分の生きる道にしようとあがく学生たちの青春小説としての方が読み応えがありました。

この作品は単体でも楽しめますが、「さよならドビュッシー」を読んでいると、そちらに登場した人物がこの作品にも顔を出していて懐かしい気分に浸ることができました。もしできれば、先に「さよならドビュッシー」を読んでからこちらを読まれた方が、読書の楽しみがさらに広がると思います。

最終更新日 : 2016-04-22

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