
この本は、これまでの小池さんの本とは違い、心のコントロール方法についてではなく、小池さん自身がどんな人生を歩んできたのかを書いた本でした。今ではすっかり悟りを開かれたようにおだやかな小池さんですが、そこへ至るまでの道のりは複雑でした。
幼い頃から親にかまわれたい寂しいという思いを持ち続けていた小池さんは、成長するにつれてその気持ちが友人関係や恋人との関係などに影響を与えるようになりました。今の小池さんからは考えられませんが、奇矯な行動をとったり、恋人に冷たい言葉をはいたり、かなりすさんだ生活を送っていたようです。
そんな小池さんが変わったのは、原始仏教との出会いでした。瞑想することで自分の心を見つめ直し、多くのことに気がついたようです。
ということで、この本はこれまでに小池さんの本を1冊も読んだことがない方にはお勧めできません。しかし、1冊でも小池さんの本を読んで、共感することや教えられることがあり、こういった本を書いた著者とはどんな人なんだろうと興味を持った方にはお勧めできる本だと思います。
最終更新日 : 2022-10-30