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2011-01-11 (Tue) 22:43

追想五断章/米澤 穂信

追想五断章米澤穂信さんの「追想五断章」を読み終えました。

父親が亡くなり学資が途絶えた菅生芳光は、古本屋を営む伯父の家に居候して東京にすがりつくように生きています。そんなある日、1人の女性が古本屋に訪れました。自分の亡くなった父親がかって書いた5つのリドルストーリーを探しているというのです。そのお礼として提示された金額に魅力を感じた芳光は、5つの作品集めに挑むことになるのでした。

最初は推理小説ではなく、古典部シリーズとはちょっと違った苦い大人の世界を描いた小説なのかと思ったら、依頼人の女性の父親が、かってアントワープの銃声と呼ばれた妻の死にまつわる疑惑に関わっていることが明らかになり、だんだん作品が推理小説っぽくなってきました。

最終的に知り得た結末は、けっこう重いものでしたが、メインとなる物語の中にリドルストーリーが組み込まれているという構成、その小説が書かれた意味、アントワープの銃声の真実など、かなり技巧を凝らした推理小説でした。

これまで著者の本を何冊か読んできましたが、明るい青春小説といったものが多かったので、こういった重い作品も描けるのだと驚きを感じました。この作品は内容的には優れた作品だと思います。しかし、もし米澤さんの作品で初めて読んだのがこの作品だとしたら、続けて他の作品を読もうとは思わなかっただろうなあと思わせる重さを持った作品でもありました。

最終更新日 : -0001-11-30

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