
この本は、著者の処女作として出版された「『自分』から自由になる沈黙入門」を文庫化するにあたって、内容を加筆修正した本です。「『自分』から自由になる・・・」は、内容は素晴らしいものの、その独特の文体がふざけているような印象をあたえるうえに、せっかくの内容を読みづらくさせているという欠点がありました。しかし、文庫化にあたって、それが改められて、とても読みやすい本になりました。
前半の仏道的な視点から見たいろいろな指摘も面白いですが、やはりこの本の肝は後半の実際の心のお稽古の方法が紹介されているところだと思います。日常の中でちょっとイライラしてしまった時など、この方法を実践してみると、その効果がすぐにでも実感できると思います。
以前の記事にも書きましたが、文庫本になったことでお値段も500円程度と手頃になり、おまけに単行本版よりも内容は読みやすくなり、いいとこずくめの1冊だと思います。(^^)
最終更新日 : -0001-11-30