
この物語は、成南電気工科大学の機械制御研究部、通称・キケンに集まった面々を主役に、彼らの楽しい学生生活を描いたお話です。メインとなる登場人物は、爆弾魔の部長・上野。大魔神と恐れられる副部長・大神。新入生の元山と池谷の4人です。そんな彼らの活躍が、6話に渡って描かれました。
第1話は、1回生として入学してきた元山と池谷が、部長の上野に誘われてキケンに入部することになります。そこで2人は、部長のとんでもないはっちゃけぶりを知ることになるのでした。
第2話では、副部長・大神の思いがけない恋の行方が描かれました。第3話と第4話では、学祭でラーメン屋を営むキケンの活動ぶりが描かれました。
第5話では、ロボット相撲に出場することになったキケンの活躍が描かれました。そして、第6話では社会人の視点から、そんなキケンの素晴らしさが語られるのでした。
この作品の楽しさはいろいろとありますが、現在社会人になった方ならキケンの面々と方法や手段は違っても、同じように学生時代にはバカやったよな~と懐かさを感じることができると思います。バカバカしいことに真剣になってしまうキケンの面々。その姿には、若き日の自分の姿が重なったりもしました。
全体に軽い感じのノリなので、肩が凝らずに読めるのがいいです。そして、有川作品といえば恋バナですが、それは第2話の大神のエピソードや、各話の終わりと第6話のエピソードで甘酸っぱい気分になることができます。
そうそう。第6話では、ちょっとしたサプライズもありますので、それも読んでいて楽しいですよ。(^^)
最終更新日 : -0001-11-30
小説「キケン」を読みました。 著者は 有川 浩 大学の部活内 物語 成南電気工科大学機械制御研究部 略して「キケン」 恋愛の騒動だったり、学園祭だったり ロボット大会だったり・・・ まさに、大学の部活ならではの 男たちの青春劇 有川らしい 誰でも楽しめる 作品... …
2011/09/27 23:53 笑う学生の生活