
怒らないことに関する本では、以前にアルボムッレ・スマナサーラさんの「怒らないこと」という本も読みましたが、それよりもこちらの本の方が説明がわかりやすくて、より参考になりました。
小池さんの本の多くがそうであるように、この本でもまず欲望、怒り、迷いの三毒について説明されています。それを踏まえて、煩悩のために起こってしまうそれらの感情にどう対処したらいいのか、具体的にその方法が説明されていました。その中でも、個人的には第5章の「欲・怒り・迷いを減らすレッスン」が特に参考になりました。
この本を読みながらも、頭の中では様々な感情が動いていましたが、それを自覚して対処することで、苦しい気持ちが消えてすっと楽になるのが実感できました。
仏教の教えを元に解説されている本ですが、他の小池さんの本と同じく、宗教的な要素は薄くて心理学的な要素が強いので、宗教に抵抗がある方でも本書の内容を実践しやすいと思います。
最終更新日 : 2022-10-30