
今回もいろいろと桜庭さんが読んだ本を紹介しつつ、桜庭さんの日常が描かれていました。前作「書店はタイムマシーン」では、直木賞受賞にまつわるゴタゴタが描かれていましたが、今回はアイルランドに旅行に出かけたり、芸人さんと結婚してしまったりと、前作以上に動きが多かったです。
特に驚いたのは、桜庭さんが結婚したことです。私の中のイメージでは、この人ずっと独身で小説をバリバリ書いて、本を黙々と読み、色恋沙汰が入り込む余地はないと思っていたのですが、いつの間にそういうことになっていたんだ!と思いました。
その後の夫との同居生活の様子も少し紹介されていましたが、夫は夫、桜庭さんは桜庭さんで互いに好きなことをやっている感じで、この2人はいったい何で一緒になろうと思ったんだ!?と不思議でなりませんでした。
夫婦それぞれ、それぞれのあり方があるとは思いますが、なんかやっぱり謎な夫婦だなあ。(^^;
そうそう。今回ちょっと気になったのは、メインの文章の注釈の読みにくさでした。理想をいえば、同じページに注釈がある方が読みやすいですが、無理な場合でも何とか次のページくらいには注釈を持ってきて欲しかったです。特に本の前半で、注釈が飛び離れていることが多くて、何度も本を行ったり来たりするのが面倒でした。
それから、注釈の中で前作「書店はタイムマシーン」を参照というのもやめて欲しかったです。図書館で借りて読んでいたり、既に前作を手放してしまっている人もいると思いますので、前作と重複することになっても、1つの注釈は1つの本の中で完結させて欲しかったです。
最終更新日 : -0001-11-30
本と一緒にお風呂に入る。毎日毎日本を読みつつ、ラスベガスへ、アイルランドへ、そして鳥取へ、稀代の読書魔は世界をめぐる!そして突然の結婚に至るまで。桜庭一樹が縦横無尽に読んで過ごした一年間。出版界... …
2011/03/27 02:43 粋な提案